映画やドラマを見ると、アリの子一匹入れねェような頑丈な刑務所で、「ゲシシシ、シャバ(※外)のモンを売ってやるよ」といって取引しているシーンがある。
なぜ警備の厳しい刑務所で外部のものを持っているのか不思議に思う人もいるだろう。
どうやってブツを手に入れたかというと、刑務官を買収したり、親族との面会で受け渡されたり・・・といった方法で手に入れるからだ。(※あくまでドラマの設定でだ!)
しかし、今回現実の世界いでとられた手段はあまりにも卑劣である。なんと、刑務所内へのスマートフォンの密輸に、ネコちゃんを使ったのだ!!!
犯罪者がかわいいネコちゃんを利用するだと!?
4月17日の未明、コスタリカ・アラフエラ州にあるラ・レフォルマ刑務所の敷地内にて、ネコがトコトコ歩いているのを刑務官が発見。
ネコは首に何か黒いものをつけており、そのまま刑務所の建物の中に入ろうとしていたという。
すぐに捕獲し、首にある黒いものをハサミで取ってあげたという。
まだ日も登っていない中、ライトで照らしながら丁寧に紐をほどく。その間ネコはとてもおとなしく、人間に慣れていることが伺える。
黒い袋をみてみると・・・中からはスマートフォン、充電器、イヤホン、バッテリーの4点がでてきた。どうやらネコは刑務所内への密輸に使われていたようだ。
しかも、見つかったネコはこれだけではない。コスタリカ司法省の発表によると、数週間前にももう一匹似たようなネコが発見されており、同じく密輸の手段として使われていた可能性があるとのことだ。
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実はコスタリカでは、動物を使った密輸は今回が初めてではない。
数年前にも、14gのコカインとマリファナを運ぶ「麻薬鳩」が刑務所内で使われていたことが明らかになっている。動物を犯罪に使うなど、到底許すことはできない。
刑務所の外にいる犯罪者の仲間が、凶悪な見ためをしつつ「よしよし!いいこだね~!」といいながらネコやハトをトレーニングしているところを想像すると、シュールすぎると思ってしまうのは筆者だけではないだろう。