第二の地球の発見を目指して
先日の4月18日。
NASAが本格的に、太陽系外で居住可能な惑星を探索すべく、アメリカのフロリダ州にて宇宙望遠鏡「TESS」を打ち上げた事が話題になっている。
ショートムービーだが、打ち上げる瞬間が動画で届いているので、早速ご覧頂こう。
青く澄んだ広大な海に囲まれた中、真っすぐ純粋に天空を仰ぐシャトル。
8…7…6…5…4…と、打ち上げ前のカウントダウンが始まり、緊張感が高まる。
3..2…1…
「ゼロ」という発声と同時に、轟音を響かせながら、真っすぐに飛び立ち、やがて美しい放物線を描きながら、雄大な宇宙へと旅立っていった。
これから彼は、我々の未来をその身に背負い、地球以外の居住可能な惑星を探す日々が続く。
「TESS」に託された特別なミッション
年間で何本も打ち上げられている人工衛星や宇宙探査機。
その中で今回、打ち上げられた「TESS」が、なぜ話題になっているのかというと、それは彼に託されたミッションが特別だからである。
その特別なミッションとは「第二の地球を探し出すこと」
昨今、世界中では、資源が枯渇してきた事や人口の爆発的増加などが原因で、「やがて地球に住めなくなる日がくる」と囁かれている。
我々が今生きている間には、最悪な事態になることはないらしいが、地球の寿命が見えてきつつあるということだ。
だからこそ、「TESS」が未来の人類の為に、その高性能な機能を活かし、これから2年間で約300光年もの範囲の調査を行う。
彼の主たる目的は「ハビタブルゾーン(生命居住可能区域)に存在する惑星の探索」だが、もしかしたら、我々の想像を超える異形な惑星も発見してくれるかもしれない。
今後、宇宙が身近になる
つい100年ほど前までは、宇宙は人類とは縁遠い存在であったが、昨今では年間いくつかの人工衛星や探査機などが、打ち上げられている。
その影響もあってか、地球に最も近い地球外天体である「月」の全貌も少しずつ明るみになってきた。
他にも、現時点で地球から最も遠い距離にある人工物であるボイジャー1号は、2012年に初めて太陽系外を超えた宇宙探査機となり、今もなお孤独と戦いながら、人類の未来を切り開いていっている。
今回、打ち上げられた「TESS」もきっと、その偉大なる存在たちとともに未来に名を残すことになるだろう。
参照元:YouTube