犯人からの手紙
ヨーロッパを恐怖に陥れた”切り裂きジャック”。1888年にイギリスで5人の売春婦を惨殺した人物だ。事件の凄惨さ、切り裂きジャックというわかりやすい名前、そして事件から100年以上経過した今でも未解決ということから世界でも非常に有名となっている。
切り裂きジャックという名前は、犯人本人(と考えられる人物)が新聞社や警察に手紙を送った際に使用した署名で、現在でもその通り名で呼ばれている。
そんな切り裂きジャックからの手紙がオークションに出されるそうだ。
“切り裂きジャックより”
こちらがその手紙だ。そしてその内容は…
”気をつけたほうがいい。俺が狙っているくそヤロウは2人いる。俺が手にかけてやるってことだ。俺のナイフは調子がいいんだ。腎臓の半分は気に入ってくれたか?切り裂きジャックより”
「くそヤロウ」というのは、ジャックが狙っていた売春婦と考えられる。ジャックは売春婦を憎んでいたといわれている。また「腎臓の半分」というのは、この手紙の前に被害者のものとされる腎臓を手紙とともに送りつけており、恐らくこれを指している。
本物か…?
この手紙はジャックの最後の犯行の11日前に、イギリスの警察署に届けられた。ただし、これが本当に切り裂きジャックからの手紙かどうかはわからない。事件が報じられた後、ジャックを名乗るイタズラの手紙が多かったからだ。しかもこの手紙が届いた後に、ジャックによって殺されたのは1人。手紙の「2人」という記述に矛盾する。被害者かもしれないとされている人物はいるものの、どれも決め手に欠けるものだ。
それでも警察がこの手紙を所有していたというのは、少なくとも、当時の警察はジャック本人の手紙の可能性があると考えていたことを裏付ける。
現在、この貴重な手紙はオークションに出されており、およそ9万円から13万で取引されると予想されている。
…何だか思ったよりも安いぞ。がんばれば競り落とせるじゃん…!
ジャックの正体については、未だに多くの説が唱えられている。この手紙をきっかけに真相が明らかにされる…かも…?
俺が解決してやるぜえ!という人は、下のリンクからオークションに参加してみてはいかがだろうか?
許諾元: Jonathan Riley(Grand Auctions)
参照元:Grand Auctions 、NEW YORK POST