強く、美しく、カッコいい。映画みたいなママさんが登場
先日5月13日は母の日。
世の中が「お母さんに感謝しましょう」という風潮になっている中、ブラジルから衝撃的なニュースが飛び込んできた。
小学校に子供達を迎えに来た母親たちが、銃を持った強盗に襲撃されたのである!!
そして、母親たちが子供達の手を引いて逃げる中・・・ある一人のママさんが、強盗に果敢に立ち向かったのである!!
衝撃的な映像なので閲覧注意だ!
この事件が起きたのは、ブラジル・サンパウロにある私立小学校。
5月12日の朝8時ごろ、母の日のパーティが開かれる前、ママさんと子供たちは談笑しながら学校の門が開くのを待っていたという。
しかし、動画がはじまって18秒・・・グレーのシャツを着た女性が、誰かから逃げるように早足で歩いてきたところで、何やら不穏な空気が漂い始めた。
すると、黒いパーカーを着た男が現れ、拳銃を構えながら女性から何かを奪おうとしたのである!!
「弱い人間を狙えば簡単に盗めるだろう」という考えが透けて見える、女性と子供を狙った卑劣極まりない事件だ。
怯えて逃げ回る人の中で、それを見たピンク色のシャツのママさんが、なんと咄嗟に銃を取り出し発砲!!
胸部を撃たれもだえ苦しむ男を、非常に手慣れた様子で取り押さえるママさん。大迫力のこの動き・・・彼女は一体何者なのだろうか?
ママの正体は非番の警官だった!
今回子供たちを守り抜いたのは、カティア・ダ・シルヴァ・サストレさん(42)。
彼女の正体は、なんと市民の平和を守る警官だったのである!
事件があった当時はカティアさんはオフの日だったそうだが、緊急事態のために銃を携帯していたそうだ。
翌日の13日、カティアさんはサンパウロ市から表彰を受け、知事を務めるマルシオ・フランサ氏は「熟練しており、卓越した技術と勇気を持った素晴らしい警官だ」とコメントし彼女をたたえている。
しかし、今回の事件について、警察当局は手放しに喜べないようだ。
その理由は、カティアさんの発砲によって、犯人である21歳の男が病院で死亡してしまったからである。
悪質な犯人だったとはいえ、当局は「襲撃犯の死亡は理想的な結果ではなかった」とコメントしており、一方で、銃をもって襲撃をする犯罪者たちへの大きな警告となったであろうとも話しているという。
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カッコよすぎるママさんに、ブラジルでは称賛する声が大きく広がっている。
治安が悪いブラジルで、母の日に強く美しい母親が現れ、勇気を与えられた人々も多いのではないだろうか。