先日、ある動物病院を1組のカップルが訪れた。具合が悪くなったペットの犬の診察に来たそうだ。
そのカップルの内の女性がトイレに向かった。でもそれには別の目的があった。
小さな紙切れ
トイレから出てきた女性は、受付カウンターに1枚の紙切れを置いた。
その紙切れがこちらだ。
その内容は…
警察を呼んで。ボーイフレンドが私を脅しています。彼は銃を持っています。このことは彼に知られないようにしてください。
なんと助けを求めるものだった!
銃を所持。女性に暴行も
このメッセージを受け取ったスタッフは警察に通報。男性が銃を所持していたため、逮捕されることとなった。
女性は事件の後、病院に向かうことに。容疑者から暴行を受け、ケガを負っていたからだ。
こちらが容疑者の男性ジェレミー・フロイド。事件の発端となったのはちょっとした口論だった。
被害女性によると、口論の流れから、女性が浮気をしているとジェレミー容疑者が思いこんだという。
ヒートアップしたジェレミー容疑者に危険を感じた女性は、寝室の窓ガラスを割って逃げようとした。しかし、追ってきたジェレミー容疑者に捕まってしまい、キッチンに連れて行かれ、暴行を受けた。
その後、女性はしばらく監禁されることとなった。しかし2日後、ジェレミー容疑者は突然謝罪をしたそうだ。そこで被害女性はペットの元気がないから動物病院に連れて行きたいと申し出た。タイミングを見て逃げ出そうとしたのだ。
しかし、ジェレミー容疑者も一緒に行くという条件がつけられた。逃げ出すことができなくなった女性は、移動中も銃で脅されていたようだ。
そして、どうにかして彼から逃げるために、先ほどの紙切れをスタッフに渡したのだ。
容疑者「なぜこんな話をでっちあげるのかわからない」
ジェレミー容疑者は暴行や銃を使った脅しなどを否認し、「なぜ彼女がこんな話をでっちあげているのかわからない」と供述している。
しかし、警察は女性にケガがあったことや話に疑わしい点がないこと、ジェレミー容疑者に逮捕歴があることなどから、ジェレミー容疑者に強い疑いをかけ、捜査をしている。
女性にケガはあったものの、命が助かったことは不幸中の幸いである。もしも通報が遅ければ、どうなっていたかわからない。警察も女性の行動を「勇気ある行動」と賞賛した。
彼女の勇気ある行動、そして動物病院のスタッフのすばやい行動によって解決された今回の事件。今回のように助けを求められたときにはすぐに行動できるようになりたいものだ。