全然カッコよくねェ・・・
トラといったら、鋭い牙と巨大な筋肉、そして美しい模様が特徴の地上最強の生物。古くから宗教であがめられているほどの神々しさを持つ動物である!
みなさんも動物園でご覧になることはあるだろうが、檻の中に入れられていても、強さがひしひしと感じられるに違いない。
では、このトラはいかがだろうか?
威厳ゼロ
なんということだろう・・・。あの最強の代名詞であるトラが、人間に甘やかされ過ぎてすっかりだらしない体になってしまっている。
こちらのトラさんたちは、中国・黒竜江省のハルビン・シベリアタイガーパークで飼育されているアムールトラ。
デブってしまっているのは一匹だけではなく、このケージのほとんどのトラがぽってりしたお腹を抱えている。先日紹介したおデブネコちゃんと寸分変わらないダメさ加減である。
ちなみにアムールトラの冬毛はとても長くなるため、体全体がモフモフになる。そのため、丸い体をよりぬいぐるみっぽく見せているようだ。
このトラが有名になったのは、2017年1月、これらの写真集が中国のSNS「Weibo」に投稿されたことがきっかけである。
「可愛すぎるwww」「爆笑した」といった声が上がる一方、多かったのはトラの健康状態を心配する声だった。
専門家の間では「自然界のトラにはない太り方をしており、心臓や関節にかかる負担が増加することで寿命が縮む」と言われており、同園は半ば炎上する形となった模様。
これに対し、地元メディアの取材で同園の関係者はこのように答えていた。
冬のハルビンはマイナス20度~30度にまで冷え込むため、その環境に適応するために餌をたくさん食べて脂肪を蓄えます。夏になれば脂肪が落ちて適度な体重に戻ります。
筆者が夏の画像を探したところ、関係者の話の通り、ほっそりとした姿になっていた。なのであまり心配はなさそうだが・・・太るにも限度がある気がしてならない。
スタッフの方には、冬の間にもきっちり体を動かしてあげ、筋肉を鍛えてあげてもらいたいもの。狩りを必要としないとトラもここまでダメになってしまうのだな・・・。