近年、野生動物をひどい環境下のもとにおき調教するサーカスには、動物愛護団体はもとより、世界中から反対する声があがっているのはみなさんもご存じのはず。
ライオンが4歳の少女に襲いかかる
そんななか、ロシアから恐ろしいニュースが飛び込んできた。
サーカスの最中に、ライオンが観客に襲いかかったというのである。(※不快なコンテンツが含まれているので閲覧注意です。)
中央のリングでパフォーマンスをするライオンだが、動画24秒頃、最前列にいた4歳の少女に飛びかかり、爪で金網の間から少女をリング上に引きずり込んだのである。
観客の悲鳴からも、現場の騒然とした雰囲気が伝わってくる恐ろしい動画だ。
主催者側の安全対策に問題ありか
事件は10月28日、ロシアのクラスノダール地方ウスペンスコエで開催されていたサーカスのショーの最中に起きた。
4歳の少女クセニアちゃんは母親とともにサーカスを訪れ、母親と少し離れた最前列でショーを楽しんでいたという。しかし、彼女が手に持っていた旗を振ると、その旗にライオンが反応し、彼女に飛びかかったようだ。
すぐさま病院に緊急搬送されたクセニアちゃんは幸いにも命に別状はないというが、、首や手、顔には一生涯消えない大きな傷跡が残ってしまった。
安全のために張られた金網だが、その隙間からライオンが観客を襲うことができるのなら、十分な安全対策ができていたとは言い難いのではないだろうか。
主催者側は、安全対策や調教師の非を認めつつも、子供を最前列の席に行かせた母親の責任もあるとして、母親の落ち度を訴えている。
しかし管理体制に問題があったとして、警察は後日サーカス責任者のアンドレイ・マニュカリアン氏を逮捕した。有罪判決を受けた場合、最高6年の懲役になる可能性があるようだ。
サーカスで起きた悲劇に「少女も可哀そうだけどライオンも可哀そう」「ライオンを殺さないで」「人間が動物を調教するなんて馬鹿げてる」「人間はまだ学ばないのね」と、サーカスの主催者側への怒りが寄せられている。
少女には傷とともに大きなトラウマが残るだろうが、動物を愛する気持ちだけは失わないでいてほしい。
参照元:YouTube