ハロウィンに、ゾンビの仮装を盛り上げるのにうってつけなのが「カラーコンタクトレンズ」。
大型スーパーやドラッグストアなどでも手軽に購入できるカラコンは、中高生にも手を出しやすいアイテムともいえるだろう。
だが、カラコンに潜む危険性を知ってもまだ装着しようと思えるだろうか。
カラコンを装着したら4日間失明状態に
悲劇は今から約1年前、昨年10月に起きた。
Mum’s warning to parents after her 11-year-old daughter goes blind https://t.co/1tHMQQiq8k
— The Sun (@TheSun) 2018年10月30日
カナダのケベック州に住むエミリーさん(11歳)は、ハロウィンの仮装のため学校で4時間カラコンを装着していた。
帰宅後は一旦外し、それからトリック・オア・トリートに出かけるため再びカラコンを装着。その後、カラコンを外して眠りについたという。
しかし翌朝、エミリーさんは目に燃えるような猛烈な痛みを感じ、叫び訴えたのだ。その後、なんと4日もの間、視力を失っていたというのである。
カラコンで人生を台無しにしないで
痛みに苦しむエミリーさんをすぐさま地元の病院へ連れて行った母親ジュリーさん。エミリーさんの目はまるで血が流れているように真っ赤になっていた。
一時は失明するかと思われたが、すぐに医療機関で処置をしたことが幸いし徐々に視力は回復したという。損傷を負った角膜の治癒のためにサングラスを1か月間着用し、その後は以前と同じような生活を送れるようになったようだ。
エミリーさんの他にも友人5人が同様のカラコンを装着したが、誰にも異常はみられなかったという。それでも親御さんたちに注意喚起として伝えたいと、今月ジュリーさんはカラコンに潜む危険性を自身のFacebookに投稿したのである。
私の娘はハロウィンの仮装で危うく失明するところでした。視力を失うと取り返しがつきません。カラコンは仮装にはぴったりのアイテムかもしれませんが、果たしてそこまでやる価値があるものでしょうか。
医療製品は簡単に扱うべきではない
今回の件は、カラコンが角膜を損傷したことが原因だったようだ。
ケベック州では、医療機関からの処方箋がない限りカラコンの販売を規制しようという動きが強まっており、ケベック検眼協会の会長エリック・プーラン氏は「コンタクトレンズは医療用製品であり、そのように扱われるのが適切である」と述べている。
日本でもハロウィン時期に特に需要が増えるカラコンだが、友人と同じカラコンを共有したり、数年前に購入したものを再度装着したりすることによって、様々なトラブルが報告されている。
感染症や視力の低下につながる危険性もあるカラコンの使用方法を、今一度見直してみる必要があるのかもしれない。