ラッパー集団の反政府ラップ
タイでは2014年のクーデター以来、軍事政権が実権を握っており、現在に至るまでの4年間、選挙が行われることはなかった。その”独裁”ともいえる体制に、反対の意を唱える人は多い。
先日、タイのラッパー達が公開したある「反政府」ラップが話題となっている。
それがこちら。
日本語の字幕もあります。
「自由を謳いながら選ぶ権利のない国」「4年たってもまだ選挙がない国」「首相ですら軍に選んでもらう国」などなど。
この現政権をディスったラップ、「ラテット・クー・ミー」は国内外から評価され、現在(11月8日)までに、3000万回以上再生されている。
ここまで反響が大きくなれば、政府側も何か声明を発表したりするかもしれない…と思っていたところ、なんと声明どころか、政府も対抗してラップを公開したのだ。
政府からの”アンサーソング”
こちらがそのラップ。「タイランド4.0」という題名だ。
内容はもちろん、現在のタイを賞賛するもので、「タイにはたくさんの才能あふれる人がいる」「タイはより発展するしていく」といったフレーズが並んでいる。
タイの現首相も喜んだようで、「こんなラップを聞くことができてうれしい」というコメントを残した。しかし全体の意見としては、内容や音楽性などラップの完成度は「ラテット・クー・ミー」の方に軍配が上げられている。
今度はまた市民側が対抗して、ラップを公開するかもしれない。今後の動向に期待だ。
この記事を友達にシェアしよう! /
あなたにおすすめ