醤油で腸の浄化?
美容に関心が高い女性の方は、「クレンズ」という言葉を聞いたことがあるだろう。
塩水や野菜ジュース、そして断食によってデトックスするというもので、アメリカをはじめとした世界各国でダイエット方法の一つとして知られている。
しかし、今回紹介する女性はこのクレンズに大変なものを使ってしまい、危篤状態へ陥ってしまった。
それはなんと、醤油。
私たち日本人の間では「醤油は自殺にも使われる」と広く危険性が知られているものだが、今回飲んでしまったのは、アメリカ人の女性である。
Youtubeの医療系チャンネル”Chubbyemu”によると、事件が起こったのは2012年のこと。当時39歳だった”CG“というイニシャルの女性は、意識混濁を起こし、近隣のイリノイ州立病院に緊急搬送されてきた。
彼女の夫によると、CGはかつてから健康上の問題を抱えていたことから、「食生活が問題だった」として、白いパンと缶詰の魚しか食べない生活を6ヶ月続けるダイエットを行い、過去3週間で体重が11キロ減っていたそう。
更に、精神病院では統合失調症の診断を受け入院したが、投薬治療を拒否していたこともわかっている。
その後、夫に対し「心臓がどきどきする」と言いはじめ、効果があると思い込んだのか、しょうゆを飲み始めたのである。
やがて彼女は、何かに躓いたり、次第にろれつが回らなくなっていき、そのうち意識障害に。夫が救急車を呼ぶも、病院への道中で一時は心肺停止状態に陥っていたという。
その後、救急救命室に運ばれたCGは高ナトリウム血症と診断を受ける。
これは体の塩分が水分より多くなることで起き、頭痛、けいれん、意識障害などを引き起こした後、脳に重いダメージを与える非常に危険な状態である。
ちなみに食塩の致死量は、体重60kgあたり26g。しかしCGは、醤油を一気飲みしたことで66g以上も摂取してしまったのである。
幸いにも懸命な処置によって水分と塩分の比率が安定し、一命を取り留めたというが、4日間にわたって意識不明状態になっていたという。
目が覚めたころには、脳には重い障害が残り、手足を動かすことは愚か、話すことやものを飲み込むこともできなくなっていたとのこと。
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普段調味料として使っているものだけあり、このような重い障害が残るとは思わなかったのだろうか。こうした危険性は、アメリカでも広く周知されて欲しいものである。
参照元:IFL science!、Youtube