英エディンバラに住む女性、メアリー・ターナー・トムソンさん(53)の自伝、「The Bigamist:The True Story Of A Husband’s Ultimate Betrayal(重婚者:実話-夫による究極の裏切り)」が話題になっている。
今から約10年前の出来事になるが、彼女の夫はメアリーさん以外にも3人の女性と重婚し、少なくとも13人の子供をつくっていたのだ。
CIA職員の夫と出会って2週間で結婚
生後9か月の娘を抱えるシングルマザーだったメアリーさんは、2002年に米国人のウィリアム・アレン・ジョーダンに出会ってわずか2週間でプロポーズされたという。
当初、ウィリアムは幼少期にかかったおたふく風邪が原因で無精子症であることを告げていた。しかし、再婚後すぐに2人の子宝にも恵まれ、周囲からみると幸せそうな5人家族に見えていたことだろう。
Mary Turner Thomson's husband had fathered 13 children to six womenhttps://t.co/GSbLLWtv0V
— Yahoo News UK (@YahooNewsUK) 2018年12月17日
ウィリアムは自身の職業をCIA捜査員(アメリカ中央情報局)だと話しており、任務で家を不在にすることがよくあったという。そしてメアリーさんもそれを信じて疑わなかった。
帰宅せず他の家族のもとへ
しかし、家に帰らない理由は仕事ではなかった。
彼の本当の職業はITエンジニアであり、メアリーさん以外に重婚をしていた3人の妻や13人の子供たち、そしてその他に関係を持っていた女性たちのもとを訪れていたのだ。
CIA Ajanıyım Dedi 3 Kadını 13 çocuğu çıktı Edinburgh'ten Mary Turner Thomson, ABD'li kocası William Allen Jordan ile tanıştığında her şey yolunda gidecek sanıyordu… Ancak hiçbir şey sandığı gibi olmadı. Mary Turner Thomson, https://t.co/oobWr5YYlA pic.twitter.com/ll7ttfxe02
— ABD POST (@ABDPOSTCOM) 2018年12月18日
そんなことを知らないメアリーさんは、家に帰れないほど多忙を極める夫に頭が上がらなかったという。
ある日、「仕事がらみで脅迫を受けている。金を用意しないと子供たちに危害が加えられるかもしれない!」と打ち明けてきた夫に、自宅を売却し生命保険を解約したメアリーさんは日本円にして約2,850万円を手渡したのだ。
当然、そのお金は他の妻や子供たちの生活費となって消えたに違いない。
離婚後も消えないトラウマ
しかし2006年、ウィリアムの妻のひとりであった女性から電話がかかり真実を知らされる。ウィリアムは重婚罪や詐欺罪で数年間服役し、その後アメリカへ強制送還されることとなった。
ウィリアムとの離婚が成立した後、メアリーさんにも何度か出会いがあったという。しかし裏切り行為を受けたトラウマは簡単に拭えるものではなく、愛する子供たちの生活に支障をきたすくらいなら男性と交際することは望まないと話す。
この報道を受け、メアリーさんが長年夫の不貞行為に気付かなかったことに驚く人が多いが、CIA捜査官と言われれば、夫といえどそれ以上に仕事のことを尋ねられなかったのかもしれない…。
参照元:Twitter①、②、THE SCOTSMAN