25回の手術後、再びイボが再発
今から2年前、edamame.でもお伝えした樹木男(通称ツリーマン)、アブル・バジャンダルさんの治療経過。
その後も治療を繰り返し、世界がその病状に注目した2016年以降、合計25回の手術を受けたという。
しかし2018年5月、ダッカ医科大学病院が手術の成功を発表しようとした矢先、イボが再発したことをきっかけにアブルさんは病院から忽然と姿を消し自宅へ帰ってしまったのだ。
医師が何度も病院へ戻るよう説得したというが、その要求を聞き入れなかったという。
Doctors thought they’d got Abul Bajandar’s disease under control but he had a relapse last year and has now been re-admitted to hospital.https://t.co/GFyh2t6FIQ
— Metro (@MetroUK) 2019年1月22日
そして先月20日、母親に付き添われて病院を訪れたアブルさんの手足には再び広範囲に渡りイボが再発していたのだ。
終わりの見えない治療に苛立ち
治療を続けず病院を去ってしまったことに対し、今は後悔していると話すアブルさん。この8か月間の間にイボは急激に成長し、手足を覆うだけではなく新たに別の部位にまで広がってしまったのだという。
この2年間のあいだ、病室で妻と幼い娘と生活をともにしていたアブルさんだが、娘が成長していくにつれて夫妻の間でも様々な葛藤があったのだろう。娘を学校へ通わせたいと考えているが、病室から通うことは簡単ではないようだ。
これまで通り治療費は政府の支援で賄われ、今後もさらに治療や手術を繰り返していくと話す医療チームだが、終わりの見えない治療にアブルさんも半ばあきらめ気味になっている。
世界でも5人以下という非常に症例が少ない病気ではあるものの、医療チームの研究がなんらかの治療方法を見出してくれると信じたい。