野生の本能が目覚めたか!?
アメリカ・コロラド州の山岳地帯でトレイル・ランニングをしていたという男性が、突然ピューマに襲われ、怪我をしつつも一命を取り留めるという出来事が起こった。
男性はすぐに地元の病院で治療を受けたというが、その後、なんと男性がピューマと素手で戦い生き残っていたことが明らかになった。
ランニングをしていた男性の名前は公開されていないが、彼はその日、コロラド州北部にあるホーストゥース山のトレッキングコースを走っていたという。
するとそこに、一匹のピューマが姿を現した。男性には攻撃の意思がなかったというが、飛びかかってきたピューマに顔と手首に噛み付かれてしまった。
ここで命の危機を察した男性は、戦うことを決意。なんの武器も持っておらず素手で格闘し、ピューマはその場で死亡。男性も重い怪我を負い、近隣の病院に駆け込んだとというが、命に別状はなかった。
環境保護団体「コロラドパークス・アンド・ワイルドライフ」のツイッターのコメントによると、男性はピューマを窒息させて倒したと考えられているが、実際にどのようにして戦ったかについては語っていない。
発見されたピューマの死骸を研究所で調べたところ、体重36キロ(80ポンド)の若い個体だったという。
この事件について、同団体のマーク・レスリー氏は、地元紙”Coloradoan”の取材に対し、このように語っていた。
「こうした野生のピューマに襲われた時は、今回の男性のようになにかしら反撃しなければなりません。
もし戦わなければならない場合、目や鼻めがけて石や棒、帽子やジャケットを投げるなどが有効です。」
またピューマは、人間を避ける習性があり、襲うのは極めてまれだという。しかし、昨年5月にも、ワシントン州にてサイクリング中の男性2人組が襲われ、1名が死亡、もう1名が重傷を負う事件が起きている。
2人は抵抗せず追い払おうとしていたというが、恐ろしいことに警察がきた時には、ピューマは男性の遺体の上に横たわる姿で発見されたと言う。その個体もわずか45キロしかなく、若いピューマだったと考えられる。
春がきたら山へ散策へ行こうとお考えの方も多いだろう。だが、くれぐれも野生動物には気をつけて欲しい。