医療の現場を変えた男
一瞬の判断で人の生死に影響を与える、医療の現場。そこでは多くの人が従事しており、命のやりとりが行われている。
その1人、ロブ・ハケットさんは、オーストラリア出身の麻酔医だ。彼は患者の生死を左右する、ある問題を改善するきっかけを作った。
それを象徴する写真がこちら。
'Whatever you do, don't get in to this. There is nothing you can do. It will only send you mad.' https://t.co/FkmJUOkxKU pic.twitter.com/1V3aFVweO3
— Rob Hackett (@patientsafe3) 2017年12月8日
う~ん、医療従事者でもなんでも筆者が見たところで、よくわからない。
この写真で注目してほしいのは、彼の帽子だ。英語で、「ロブ 麻酔医」と書かれている。
彼が行ったのは、手術室でそれぞれの人の名前と役割を明確にするということだった。
名前と役割の書かれた帽子
手術の前には、メンバー全員とお互いに自己紹介をすることが義務付けられている。しかし多くの場合、自己紹介をすることはなく、真面目にやろうとすればからかわれたりすることもあったという。
そんなこともあって、実際の現場で名前を忘れて、円滑なコミュニケーションがとれないときもあった。
実際の医療の現場は1分1秒の遅れが患者の命に影響を及ぼす。名前がわからないということが患者の命を奪うことがあるかもしれない。
ロブさんは、その状態を改善するために名前と役割を明確にしようと考えたのだ。
世界中に広がる
彼がこの帽子を使い始めたときは、真面目にとられなかったという。
しかし、シアターキャップチャレンジと命名した彼の地道な草の根運動は徐々に認知されはじめ、1年が経過した現在は、世界的に評価されている。
ほんのちょっとした工夫で医療の世界を変えたロブさんには、現在も称賛の声が相次いでいる。
参照元:Twitter、bored panda