50分聴いたら10分休もう!
イヤホン人口の増加に伴い、「気がついたら一日中イヤホンをつけていた・・・」となる人も多いのではないだろうか。
だが、それは非常に危険かもしれない。先日台湾にて、イヤホンで音楽を聴きながら寝てしまった男性が、聴覚障害に陥るという出来事が起こったからである。
耳が聞こえなくなってしまったのは、地元に住む大学2年生の男子学生。
担当した亜洲大学大学病院のチャン・ユイジ医師によると、彼は聴覚障害に陥る前日、「寝る前にイヤホンをつけてそのまま眠ってしまった」と語っていたという。そして翌朝、片耳が聞こえなくなっていることに気づいたのだそうだ。
こうしたことから、診断は突発性難聴。幸いにも、5日間病院で治療を受けた後に聴覚は回復したとのことだが、チャン医師は、「同様の症状がある人は早期の治療をすることで対処ができます」と述べている。
またチャン医師は、地元紙「央廣新聞」の取材において、この様に語った。
「イヤホンで長時間大きな音を聴き続けるのはもちろんのこと、睡眠中に聴くことは更に危険です。
睡眠中は体の血液循環が遅くなる中で、音楽を聴いていると、耳の中で音を感知する”感覚毛”は音に対して反応し続けます。
しかし、眠っていることで耳に血が行き届かなくなってしまうため、こうした感覚毛が破壊されてしまうのです。
こうしたことから、突発性難聴が引き起こされたのでしょう。」
感覚毛が一度破壊されてしまうと、聴覚は2度と治らないという。イヤホンの装着時間が長く、音量が大きいほど耳への影響は大きいとのこと。
最後にチャン医師は、50分聴いたら、10分休憩することを勧めている。永久に後悔しないために、みなさんも適切なイヤホンの使用を心がけて欲しい。