【朗報】2歳のヘビースモーカー!禁煙に成功

カルチャー

インドネシア発!あの人は今

皆様は、この少年のことを御存知だろうか?ベビースモーカーであり、ヘビースモーカー

数年前に、インドネシアの”1日40本もの煙草を吸う2歳児“として、日本を含む世界各国のメディアに、大きく取り上げられたアルディ・リザル君である。

筆者も、周りから煙たがれるほど喫煙していた頃があった。この時で1日に一箱(20本)である。アルディ君の喫煙量、これは暇さえあれば、タバコを咥えていないと出せない本数であるといえる。

インドネシアでは、「10歳未満の子どものうち、3割程度が喫煙している」と言われるほど低年齢層の喫煙が問題になっている。

彼の場合、父親が何の悪気もなくタバコを与え、1歳半から吸い始めていたというのだ。

傍若無人な暴走機関車

この少年を知らない方は、この傍若無人な姿を見て欲しい。知ってる方は今一度、彼が得意げに、紫煙をくゆらす姿を刮目していただきたい。

いやぁー、なんてあどけない表情で愛らしい…。否、なんとも中年臭を漂わせる出で立ちである。

哺乳瓶のごとく、ニコチンを貪るアルディ君の見事な吸いっぷり。タバコを吸うことが、やんちゃの一環であるヤンキーも顔負けである。

これが、”赤ちゃん”と呼ばれる年齢の子どもなのか?!と、今でも目を疑ってしまうような光景である。

“オヤジベイビー”アルディ君は、2歳になった頃、タバコが吸えないと、壁を頭に打ち付けるといった自傷行為や、他人に暴力を振るうなどといったことが多々あった模様。

傍若無人に煙を吐く姿は、まるでドラゴンもしくはゴジラ!

この状況に対し、歯止めをかけられない様子は、さながら暴走機関車!といっても過言ではない。

あれから数年後…

このニュースをきっかけに、世界中から児童喫煙に対し非難が殺到し、インドネシア政府は多くの対策に乗り出している。

アルディ君の場合、事態が重く受け止められ、5歳の時に政府の助けを借り、禁煙セラピー施設へと送り込まれたのである。

その結果、30日後にプログラムを終了し、禁煙することに成功したようだ。

その健康的な姿がこちら

アルディ君は「もうタバコなんか吸わない」と語っているようだ。いやはや、健康的というより、次なる問題を感じさせる風貌である。

施設のドクター曰く、「彼のニコチンを求めようとする欲求が、食欲に置換えられた」と説明している。

現在、食べたいときに食物がないと相も変わらず、癇癪を起こしているようだ。

アルディの父は、2013年のデイリーメールとのインタビューで、「アルディが喫煙をやめると、たくさんのおもちゃが必要になるだろう」と語っている。

ちょっと待って!

アルディ君は見事、禁煙に成功したのである。

がしかし、根本的な問題は全く解決されていない。そして、この問題の本質は複雑に絡み合っているといえる。

インドネシア自体、タバコ産業が盛況であり、その裏で、アルディ君のことも然り、タバコ産業に未成年が多く従事し、重篤な病を抱えることも然り、様々な由々しき事態が発生している。

今回のことに関していえば、こう思う方も多くいるだろう。

親がアルディ君を甘やかせすぎている。

確かに、一理あるだろう。子どもを守るため、親自身で考え、適切に教育を施すべきである。タバコへの欲求から、食欲へとシフトチェンジした際、おもちゃなどで対応したりする。すると子どもは、目的達成の手段として”暴力や自傷行為をする”ことが、有効であると教えることになるのもうなずける。

しかし、そういったことだけではない。政府が国民のために、通達すべき情報を届けれていないことも問題である。

見落としがちである問題があと一つある。

アルディ君のような少年を、メディアが取り上げる際、取材料が支払われることがある。これが、平均月収16000円程度といわれているインドネシアで行われると、両親からすれば棚からぼたもちな出来事であるだろう。こういった経緯があれば、大金を生み出す息子を、甘やかすのも想像に難しくない。

両親良し、メディア良し、視聴者良し。

一見すると三方良しである。

おもしろおかしく対岸で起こっている出来事を眺めることは、悪いことではない。実際に対岸の出来事なのだから。

しかしこれらの利益のため、身を削ることになっている存在もあるのだ、ということを忘れないで欲しい。

苦汁を舐めるのはいつも末端。筆者はこういった構図が、頭に浮かんで離れないのである。

参照元:the sunpintarest[1][2][3]YouTube

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イギ-くん

炭水化物が苦手です。映画と音楽と牛乳と紅茶とetc...が心の支えです。

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