フェイスブックで嫌がらせイベント開催!
ヴィーガンの過激な行動はしばしば批判の的になるが、誰にも押し付けることなく、一人で菜食を貫く分には誰にも叩く権利はないはずだ。
そんな彼らの標的にされてしまったヴィーガンの女性が、アンチ・ヴィーガンのグループから壮大な嫌がらせ受けようとしているという。
その内容というのが、彼女の家の周りに2000人以上が集結し、バーベキューをするというもの。
問題を訴えているのは、オーストラリア・パース在住のマッサージ師、シラ・カーデンさん。
事件のきっかけとなったのは、昨年から続いている隣人のフーさん一家とのトラブル。
かねてよりカーデンさんは、隣人一家がバーベキューをして肉を焼く匂いや、タバコの煙、子供がバスケットボールなどで遊ぶ声などに腹を立てていた。「不快で裏庭でくつろぐこともできなくなった」と語る彼女は、今年9月に隣人を訴えたのだ。
裁判所によってカーデンさんの訴えは棄却されたが、これを受け、フーさん一家はそれ以降バーベキューをやめ、子供をバスケで遊ばせることもやめさせた。しかしカーデンさんはまだ不満が残り、苦情を続けているという。
このニュースがオーストラリアで報道されると、多くの人から怒りの声が殺到しはじめた。
ネットの呼びかけから嫌がらせが始まる
Facebook上ではカーデンさんに抗議しようと、「シラ・カーデンに向けたバーベキュー交流会」というイベントページまで開設されたのである。
現在ページは削除されているが、説明文には「バーベキュー交流会に参加し、彼女に肉を食べさせましょう。シラ・カーデンにオーストラリアの素晴らしい伝統を壊させません。」とあったという。驚くべきことに、最も多い時で2300人以上が参加を表明し、6200人が「興味あり」としていたという。
これに対しカーデンさんは、地元紙「Daily mail australia」に対し「大げさすぎます。私は非菜食主義者を否定しているわけではありませんし、誰がバーベキューをしようと異論はありません。」とコメント。
近頃では、家の敷地内をうろつく人間も相次いでおり、その度に警察を呼んでいるという。中には、生魚を放置していく者などもいるのだという。
カーデンさんは現在裏庭に出るのも苦痛になってしまい、不眠などにもさいなまれているという。
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世界中で相次ぐ、炎上をもとにしたネットリンチや嫌がらせ。カーデンさんにも非があるかもしれないが、「叩かれて当然」といってバッシングすることが、ある種の娯楽になっているのかもしれない。