不適切水着を理由に失格
9月6日、米アラスカ州アンカレッジで開催された高校水泳大会。100メートルクロール競技で優勝したのは、写真右に写るブレッキン・ウィリスさん(17)だが、優勝が決まった直後、彼女は審判員により失格となってしまった。
▲妹のドリーマーさん(左)とブレッキンさん(右)
その理由は、彼女が着用していた水着が不適切だったからだと言う。
しかし、彼女が着用していたのは学校指定のもので、チームメイトも同様の水着を着ていたというのだ。それなのに失格判定を受けたのはブレッキンさんのみ。
のちに審判員が述べた理由はあまりにもひどかった。
選手のお尻が水着から過度にはみ出ていたのが失格理由です
背景に同選手の体型批判と人種差別か!?
全米州立高校協会(NFHS)の規定により露出の多い水着は違反とされているが、今回学校指定の水着を着用していたにもかかわらず彼女だけがルール違反を言い渡された。そして、その背景には、彼女の体型批判や人種差別があるのではないかと物議を醸すこととなったのだ。
同地区にある高校でスイムコーチをしているローレン・ランフォードさんはメディアのインタビューに対しこう話す。
選手たちはみな同じような水着を着用しているにもかかわらず、失格となったのはふくよかな体型の混血の彼女のみでした。
学校区が再調査、その後失格判定は取り消しに
今回の件を受け、アンカレッジ学校区は同選手の失格判定について、すべての事実を収集するべく再調査をおこなうことにした。そして後日、「強引で不必要だった」として失格判定は取り消されたのである。
実はこれまでにも、チームメイトの保護者からブレッキンさん姉妹の体型について様々な指摘があったという。SNS上で保護者同士の不適切なやりとりがあったりと、思春期の息子を持つ保護者たちはふくよかな体型の姉妹に良い印象を抱いていなかったようだが、その言い分はまったく理にかなっていない。
地区の水泳大会で活躍し続けているブレッキンさん姉妹が、これからも素晴らしいパフォーマンスができるよう、周囲のサポートや環境が整って欲しいと願うばかりである。