悪霊の威を借りて住民を救え!
世界各地で、市民に不要不急の外出を控えてもらうよう、自治体や警察は様々なアイデアを出している。
インドネシアでは、現在、国を挙げてのロックダウンは行われていないが、当局はできるだけ社会的距離をとって人と触れ合うよう呼びかけているという。
そんな中、感染拡大が続くジャワ島の小さな村で行われている”ある作戦”が話題になっている。
これが始まったのは、ジャワ島中部にあるケプー村。「幽霊が出る」という噂が流れ出したのは、4月13日の夜で、中には「ポコンではないか」という声が多く寄せられているという。
「ポコン」とは、インドネシアやマレーシアで伝わる伝説上の幽霊。白いフードをかぶり、足はなく、空を飛んだり飛び跳ねたりすることで知られている。
現在でもポコンをテーマにしたいたずら動画が良く撮影されているとのことで、まだ広く信じられていることが窺える。
このポコンの伝説をもとに、村長はポコンの格好をして外出を控えさせる作戦を決行。
始まったのは4月頭から。有志の男性たちは、顔を白塗りにし、ポコンと同じように白い布を羽織る。そして、夜に街中を練り歩くのだそう。上記の動画は完全にコントである。
当初はSNSで話題になってしまったせいで、「ポコンを見てぇ!」と思った村人が夜に外出してしまい逆効果だったという。
だが、毎日ではなく不定期にする奇襲作戦に切り替えると、今では恐れをなし、大人も子供も外に出なくなったそうだ。
▲こんな風に出てくるかも?
上の動画は、ポコンをテーマにしたいたずら動画。こんな風に真夜中に出てきたら、偽物だとしても相当怖いだろう。
そのうち今回のポコン作戦の中に、本物のポコンが混ざって出たりして・・・?