「コロナウイルスは同性婚の神罰!」と言ったウクライナ正教会の総主教がコロナウイルスに感染

カルチャー

罰当たりなのはどっちだ!?

ウクライナ国内で最も信徒が多いウクライナ正教会。ロシアとの関係悪化が理由でロシア正教会から独立した宗教だが、方針はロシア正教と同じく、明確に同性愛に反対している。

こうしたことを背景に、ウクライナ正教会のフィラレート総主教は、今回のコロナウイルスのパンデミックを「同性婚への神罰だ」と明かしていたという。

ところがこの度、フィラレート氏はコロナウイルス陽性と診断され、病院で治療を受けていることが発覚した。

ウクライナのメディア”11.2 international”によると、フィラレート氏は今月初めに陽性と診断され、首都キエフ市内の病院に入院していることがわかった。

一時は肺炎の症状を見せていたというが、容体が安定しているという。だが、御年91歳と高齢のため、心配する声も上がっている。

フィラレート氏は今年3月、国営テレビで語った内容から、ネット上で激しい論争を引き起こしていたばかり。火種となったのは「コロナウイルスのパンデミックは同性婚への神罰」という発言だ。

これに対し、キエフに本拠地を置くLGBTQ+グループが「彼のコメントはゲイやレズビアンコミュニティに損害を与えている」と語り、2020年4月にフィラレート氏に法的措置を講じると発表している。

同グループ幹部のオレナ・シェフチェンコ氏は「私たちの目的は、ウクライナの宗教指導者からそのような発言を受け、居場所がなくなってしまったことを示すこと。」だと語っていた。

また、WHOもこの発言に懸念を示しており、「そのような誤報の拡散に反対します。こうした考えは、非難と差別を引き起こしている」と強く批判した。

しかし、フィラレート氏は「ウクライナの法律と一致している」と反論。ウクライナ議会は、性的指向などが基本的なキリスト教の価値観に反するとしており、2016年にも、DVから女性を保護することを目的とした欧州評議会の人権条約への支持を拒否していた。

政治的思想や宗教は、今回のコロナウイルスのパンデミックには一切関係がない。一国を代表する宗教の司教がこうした発言をするなんて信じられるだろうか。

 

参照元:News.com.auFacebook

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