「自称プロパティシエ」に誕生日ケーキを頼んだらゴミが届いた件

カルチャー

完全に粘土にしか見えないケーキ

ケーキもインターネットで頼む時代となり、日本でも通販の利用が拡大している。自分の理想の形の物をオーダーできるという点において、非常に便利だろう。

今回紹介するイギリスの女性も、ピンタレストで理想のケーキを発見した同時期に、フェイスブックでプロのパティシエと名乗る女性と出会ったという。

発注したのは、英グロスタシャー・カルコット在住のサム・フォークナーさん。

この度、フェイスブックで出会った自称パティシエの女性「EmmaBethMh」と連絡を取ったところ対応が好印象だったことから、ケーキを頼もうと考えたという。

参考にしたのは、魚と池をかたどったバタークリームケーキ。釣り好きの夫のグラハムさんが喜ぶだろうと考え、ECサイト「CakeStreet.com」からピックアップした画像を送付してデザインを指定し、約6800円(50ポンド)で発注した。

ところが、届いたものを開けたところ・・・衝撃的な物体が出てきた。

こ・・・これは・・・・。とても美味しそうには見えない。バタークリームでできているはずが、まるで粘土の塊である。また信じられないことに、犬の毛が大量に付いていたという。

これを受け、サムさんの母スーさんが地元コミュニティのフェイスブックページに投稿。大きく拡散し、本当のケーキショップからも160件ものアドバイスやサポートのメッセージが送られてきたという。

その時のことを、英「Berkshire Live」のインタビューにおいてこのように語っていた。

「私の娘は箱を受け取った時、ひどく動揺していました。写真とは程遠いものでした。この女性にケーキ代金を半分支払っていましたが、送られきたものはまるで子供が作ったかのようなものでした。
 
正直なところ、笑っちゃうほどひどいものです。グラハムという字は頭文字が大文字ですらなかったんですよ。
 
フェイスブックに載せたところ、どうやら他にもこのパティシエに会った人がいたことがわかりました。パティシエにはすぐに連絡をしようと思いましたが、すぐ私をブロックしアカウントを削除したんです。

明らかに適切なケーキショップではないと判断したスーさんは、取引基準局に行って調査を依頼。その時のことを、「後からしたら面白い出来事ですが、当時はとてもびっくりしていました。」と明かしていた。

その後、EmmaBethMhさんとなんとか連絡を取り付け返金を申し込んだが、最初は渋っていたものの、約2000円(15ポンド)だけ返金されたという。

事態を受け、地元レディング自治区評議会は該当のパティシエに対し調査を開始。メンバーには環境衛生チームも加わっているという。

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このように、一家にとって最悪な誕生日となってしまうところだった。だがそこに、複数の本物のケーキショップから、チョコレートケーキや理想的に作られた池のケーキをプレゼントされたのである。

これに対しスーさんやサムさんは非常に感激しており、「皆さんのサポートに家族みんなで感謝しております。」「この大失敗が、コミュニティの暖かい心と優しさで終わったのはとても素晴らしいことです。」と述べていた。

便利な時代ではあるとはいえ、食品を頼む時には所在がはっきりした人に頼むべきだろう。

 

参照元:BerkshireLive [1][2]Facebook

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