メキシコの地方都市の市長が”ワニと結婚式を挙げた!”と話題に→古代からの伝統的儀式でした。

カルチャー

メキシコ南西部の町、オアハカ州サン・ペドロ・ウアメルラ市長であるヴィクトルユーゴー・ソーサ氏が7歳のワニの花嫁と結婚式を挙げたと報じられ話題となっている。

ワニの口にはしっかりとさるぐつわがかまされているものの・・。これは一体?

・・もちろん、市長がワニと大恋愛の末に種を超えた結婚式を強行した、という訳ではない。
実はこれは、サン・ペドロ・ウアメルラ市に古代より伝わる伝統儀式とのことだ。

スペイン人による征服以前から伝わるというこの儀式は6月30日に執り行われた。

”自然に充分な雨と食料を求め、川に魚がいることを求める”ことが目的だという。
世界各国にある”雨乞い”の儀式に似たものと言えるかもしれない。

口を閉じたワニは母なる大地を代表する神と信じられており、この結婚式は人間と神とのつながりを象徴しているという。この伝統的な儀式の最中、花嫁に扮した7歳のワニに市長はキスをする。これが儀式のクライマックスのようだ。

その後、街を練り歩き、行列を組んで大騒ぎ、トランペットが鳴り響かせる。地元の人々は花嫁を腕に抱き、帽子をかぶってワニを中心にお祭り騒ぎである。

この結婚式を主催(?)したワニの名付け親エリア・エディス・アギラール氏は、多くの時間をかけて式典でワニが着用する衣服を慎重に選んだという。

この儀式は、私にとても幸せを与え、私のルーツを誇りに感じさせてくれる。とても美しい伝統だと思う。

とアギラール氏は語る。

当サイトedamame.では、頭にココナッツをバコーン!と叩きつけるインドの儀式や、ハンマーでただ爆発させまくる祭りなど・・・これまでに色んな世界の奇習・奇祭をお届けしてきた。
今回の”ワニ婚式”はそれらと比べると過激成分は少なめであるようだ。それでもさるぐつわがなかったら大変なことになりそうな儀式ではある。

メキシコの古代マヤ・アステカ文明の香りを残す貴重な儀式。末永く続いていって欲しいものだ。

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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