車なんてどうでもいい、子供たちを守るの!
36年間男性になりきり1人で娘を育て上げたインド人女性や、ペットのガチョウを守るため授乳しながらパンツ一丁で飛び出した女性など、ときにとんでもない力を発揮するのが母親というものだ。
先日、独立記念日で賑わうアメリカではこんな事件が起きていたというのでお届けしよう。
7月4日、米インディアナ州で店の前に車を停め、息子のために哺乳瓶を買いに走ったのは母親のメロディー・マルドナドさん(33)。あいにく哺乳瓶は売っていなかったようで車に戻り、ドアを開けようとしたその時、突然背後から女に押され、女はマルドナドさんの車を奪って逃走したのである。
しかし、車の中には6歳の娘マーレイちゃんと11ヶ月の息子マイカ君が乗ったままだったという。
そして、マルドナドさんは子供たちを守ろうと無我夢中で車のボンネットにしがみついたのだ。
2人の子供は奇跡的に無傷で保護される
マルドナドさんは必死で女に停車させるよう訴えるとともに、車の後部座席には子どもたちがいることも叫んだという。しかし、女は一向に停車させる気配はなく、蛇行運転の末マルドナドさんはボンネットから振り落とされてしまったのである。
このときマルドナドさんは足を骨折してしまったというが、そんなことには全く気付いておらず店に戻り店員に警察に通報してもらったという。そして、駆けつけた警察により女は前科のあるレジーナ・カスティロ(29)だと特定されたのだ。
一方で逃走していたカスティロは、車内でマーレイちゃんが手にしていた携帯電話から位置情報が漏れていることを恐れ、マーレイちゃんを交差点で降ろした。そして、マイカ君を車内に残したまま車を放置して逃げようとしたものの、警察によって発見され逮捕に至ったのである。
2人の子供たちに怪我がなかったのは奇跡というしかないが、子供を守りたいという一心でボンネットにしがみついた母親のパワーはすさまじく、「母は強し」という言葉の意味が伝わる映像なのではないだろうか。