小銭を拾っただけなのに。床に落ちていた1ドル紙幣を拾おうとして瀕死の重体に陥ったと訴える女性。

事件

1ドル紙幣を拾ったせいで瀕死の重体に

人生何があるか分からないないものである。
今月10日、日曜日の午後4時30分頃。アメリカ・ケンタッキー州に住むレニー・パーソンズさんは、旅行中に立ち寄ったマクドナルドの床に1ドル紙幣が落ちているのを見つけた。彼女は何の気なしにその紙幣を拾ったという。

するとその数分後、体が痺れ始め呼吸も困難になり、間もなく意識を失ってしまった。

幸いにも一緒にいた夫が彼女を病院に搬送し事なき得た。彼女はその経緯をFacebookに投稿し注意喚起を行ったところ、TVニュースに取り上げられ話題となったという。

レニーさんは、

「私は床に落ちた1ドル紙幣を見て、まったく何も考えず無意識にそれを手にとったの。」

と語る。

その直後、彼女の体は完全に麻痺、ほとんど話すこともできなくなり呼吸も困難になったという。

「肩のあたりから始まって、体全体がしびれるような、焼けつくような感覚です」

とレニーさんはその症状を説明する。

一緒にいた彼女の夫ジャスティンさんは、

「彼女は青白く死にそうな顔をしていた。息も絶え絶え、『ジャスティン、ごめんね。ジャスティン、ごめんなさい、愛しているわ。』と言って、口を閉じて意識を失ってしまったんです。」

と語る。

最悪の事態を恐れたジャスティンさんは、レニーさんを近隣のセント・トーマス・アセンション病院に車で緊急搬送した。
その後適切な処置がなされ、4時間後には症状は治まり意識も回復した。

この病院はレニーさんを薬物の過剰摂取による事故として退院させたという。

ドル紙幣に麻薬”フェンタニル”が付着?専門家の見解は

夫ジャスティンさんは、妻レニーさんが拾ったドルに“フェンタニル”が付着しており、それが彼女にこのような副反応を起こさせたと見ているという。“フェンタニル”は麻薬に分類される薬物で、主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイド。その効果はモルヒネの約100倍ほど強力だという。

アメリカでは先月、テネシー州リンデンでフェンタニルとメタンフェタミンを含むドル紙幣がガソリンスタンドの床に落ちていたという事例があり、注意喚起が行われていた。

しかし、専門家の見解によると、今回の件は“フェンタニル”が要因とは断言はできないという。

地元警察は、レニーさんには予備検査で薬物が検出されなかった一方で、蘇生に特定の薬物を必要としなかったことから、明らかにフェンタニルによるものではないと考えているという。
同署の広報担当者は、紙幣から薬物の残留物は見つからなかった、と述べている。

さらに、ヴァンダービルト大学医療センターのフェンタニル専門家であるレベッカ・ドナルド医師は、レニーさんの症状はフェンタニル中毒を示すものではなかったとTVニュースで語っている
仮に紙幣がフェンタニルに汚染されていたとしても、過剰摂取を引き起こすには直接接触以上のものが必要だ、と同医師は述べている。

「彼女がうっかり鼻をこすって、鼻の血管の一部にその薬が付着したり、指を舐めたり、目をこすったりしたら、反応が出る可能性はある。」とのことだ。

不可解な点は残るけれども、レニーさんはこの災難を教訓として皆に共有していきたいと述べている。

「床に落ちている紙幣は1ドル札でも、20ドル札、100ドル札でも、触ってはいけません!」

と彼女自身のFacebookで警告を発している。

アメリカ疾病対策センターの発表によるとフェンタニルの違法使用によりアメリカでは毎日約250人の死者が出ていて、これは18歳から45歳までのアメリカ人の死因の第1位となっているという。

参照元:NewYorkPostYoutube

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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