幼児の喉に硬貨が!!命の危機を何とか回避した母親はすべての親に注意喚起する

カルチャー

幼児が車中でコインを飲み込み意識を失う

3歳の幼児が車中でコインを飲み込み意識を失って病院へ運ばれる、という事件がオーストラリアで発生した。
幸いにもこの幼児は命を取り留めたが、その母親は子を持つ全ての親に対して心肺蘇生法(CPR)を学ぶよう訴えているという。

先月21日付けの『7Newsオーストラリア』で取り上げられたこの事件は、親であれば誰しも遭遇する可能性がある危機といえるだろう。

同国クイーンズランド州在住の母親、ジョージアさんはパートナーと車で家に帰る途中、3 歳の息子レミントンちゃんが後部座席で居眠りしているのに気が付いたという。

レミントンちゃんは居眠りしながらよだれをたらし始めているように見えた。
これを見て、いつもの活発な息子とは様子が違うと思ったジョージアさんはすぐにガソリンスタンドに車を停めた。後部座席のシートベルトを外した後、彼女はレミントンちゃんに向かって叫び始め、彼を起こそうと揺さぶったが何の反応もなかった。

レミントンはまったく生気のない状態でした。何があったのかさっぱり分からなかった。

驚いたことに、レミントンちゃんは呼吸を止めていた。

状況からみて何かを飲み込んでしまったようだ。ジョージアさんは彼の喉に指を入れたものの反応はない。次にジョージアさんは胸骨圧迫を圧迫する心肺蘇生法を試みた。

すると、レミントンちゃんの目がピクピクと反応しはじめた。

「幸いにも病院がすぐ近くにあったので車で急行したの」
「救急窓口にたどり着くと、医師は玄関先で私の腕から息子を受け取ってくれた」

医師がなんとかレミントンちゃんの状態を安定させた後、原因を特定するためにレントゲン写真を実行したところ、喉の中に『20 セント硬貨』が詰まっていることが発見された。

不幸中の幸い、食道の中でコインが少し斜めに傾いてたため隙間からわずかながら呼吸ができるようになっていたそうだ。
このコインはもちろん外科的に除去する必要があるというのが医師の見解であった。

コインは外れたものの胃の中へ・・

レミントンちゃんは命を取り留めた、という報告を聞き安心したジョージアさんは、その後外科医から複雑な知らせを受けた。
なんと、コインを引き抜くためにそっと回転させようとしたところ、コインはレミントンちゃんの胃の中に落ちていってしまったという。

ジョージアさんは驚いたが、医師は「コインは放っておけば自然に消化器官を通過するはずだ」と断言した。
「基本的には7日以内に排出されるので、あとは排便を見守るしかない」とも。

ジョージアさんはその後6週間にわたって排便を確認し続けた。
しかし発見することは出来ず、病院でレントゲン写真を取ってもらったが体内のどこにもコインは写っていなかったという。
コインがどこに行ったのか未だに不明なままだ。

とはいえレミントンちゃんは現在いたって健康で陽気な様子だそうだ。

彼は、

自分の中にコインが住んでいる

と人に話すのが大好きとのこと。

ジョージアさんは、彼が完全に回復したことに深く感謝している。
その後彼女は子供のための心肺蘇生法(CPR)と窒息の講習を受けた。今回のような緊急事態に“何をすべきかを知ること”がいかに重要性を他の親に呼びかけているそうだ。

参照元:7news.com.auTwitter

あなたにおすすめ

記者紹介記者一覧

ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

この人が書いた記事記事一覧