アメリカ・ペンシルベニア州のスーパーマーケットでSF小説さながらの一幕が繰り広げられた。
なんとスーパーの警備ロボットが職場からの逃亡を図った、というのである。その様子は駐車場にいた客に撮影されてしまい、SNSに投稿され話題を呼んだ。
この警備ロボットの名前は『マーティー君』。ペンシルベニア州リーハイ・バレーにある食料品店『ジャイアント・ストア』の買い物客にはお馴染みの存在だ。クリッとした大きな目を持ち店内を移動、床にこぼれた食べ物や飲み物などの危険を認識し従業員に伝えるといった警備的な業務を行う。2019年からこの業務に邁進していたという。
しかし今月上旬、激務に堪忍袋の緒が切れたのか業務からの逃亡を図った。この映像を投稿したのは、地元Webメディア”リーハイ バレー ウィズ ラブ”。マーティ君がスーパーマーケットから逃げ出した後、駐車場をさまよう様子が撮影されている。
この脱走劇は多くの人々に共感と刺激を与えた。しかし、マーティー君の自由への逃亡はほんの一瞬で終わった。駐車場をさまよった直後、従業員が出てきてスーパー店内に強制送還されてしまったのだ。
「マーティ君はヘラー・タウンのスーパー”ジャイアント”から逃げ出し、自由になりかけたがスーパーの刑務所に戻された」と、Facebookのビデオのキャプションにはある。
2月6日、この動画は同メディアのFacebooKグループに投稿され、500万回近く再生され人気を呼んだ。このマーティ君の”必死の逃亡劇”は、全米の働く人々の心の琴線に触れたようである。
なお、地元テレビ局WHTMはこの逃亡劇について詳細を取材したが、同スーパー広報は「マーティー君は外の空気を吸うために休憩中だったんだ！」とコメントしたのみである。
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