銃乱射事件を受け、アメリカの小学校の教室内に可動式「防弾スペース」が設置される

カルチャー

アメリカ・アラバマ州の小学校で、銃撃事件に対して生徒と教師を安全に保護するための『可動式防弾教室』が導入され、このたび披露された。

この映像は3月16日にYoutubeに公開されたもの。設置場所はアメリカ南部アラバマ州のカルマン市立学校西小学校。この小学校の2つの教室に設置され披露されたのは、『Rapid-Deploy Safe Room System (迅速に展開する安全なルームシステム)』と称する防弾ルームである。

昨年、同国テキサス州ユバルデにあるロブ小学校で起きた銃乱射事件では19人の生徒と2人の教師が死亡し、17人が負傷した。 ”KT Security Solutions”という企業が事件を受けてこのシステムを発案したという。

通常はホワイトボードとして使える白い壁は実は防弾壁で、非常時に素早く展開して防弾ルームとなる。ドアは内側から施錠され、鍵でのみ解錠される。セーフルームは10秒以内に引き出して組み立てることが可能だ。

この何とも殺伐としたこのセキュリティソリューションに対して、反応は様々だ。

「根本的な原因へのアプローチではないね。やれやれ」「素晴らしいアイデアです。すべての学校にこれが必要だ!」「世界で最も偉大な国」「侵入者を始末する方が簡単で安上がりだろう」「銃撃犯が建物に侵入しないように、金属探知機を設置したほうがよいのではないでしょうか」「これが問題の解決策と言えるのか?」

アメリカの長年抱える銃問題への回答としては、「枝葉末節」「木を見て森を見ず」「臭いものに蓋」色々な言い方が出来そうな解決策のように思える。しかし、いざ銃乱射事件が起きた場合このシステムのお陰で命が助かる可能性もあるだろう。

銃問題は同国が長年抱える根深い問題。一つの対策で、ズバッと解決!ということにはなかなかなるまいが・・・。こういった個別の対応策を積み上げてゆくよりないものなのであろうか。

参照元:Youtube

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ひろしげ

海外渡航経験はハワイ、イギリス、ニュージーランド。大陸に憧れと恐れを抱く典型的島国の人です。趣味は大仏巡り。牛久大仏を擁する茨城県が魅力度ランキング最下位というのは納得できない。

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