監視カメラが捉えたゾウとサイの劇的な出会い
ゾウとサイの劇的な出会いがインドで撮影された。
前後の経緯は不明だが、映像ではサイとゾウはすでに臨戦態勢である。サイが最初の突撃を試みるが、それに対してゾウはサイのアタックを巧みにいなす。間合いを見切りタイミングを計算、その優れた体格を利用して徐々に距離を詰め、サイを釘付けにする。
距離を詰め、鼻でサイを地上へ倒すとゾウは牙でサイの腹を突いた!
まるで武道の達人同士の闘いを見るかのような緊迫感溢れる展開だ。この致命傷となりかねない攻撃に対して、サイはなんとか体を捻って逃げ出すことに成功する。
映像の最後は、サイがこの強敵から無事逃げだす所を捉え、さらにゾウが悠々と帰路につく様子が写っている。
インドではゾウとサイは非常に近くに生息し平和的に共存しているそうだ。この二者が戦闘することは非常に珍しいという。しかし、やはり闘いとなった場合は、そのサイズと牙のおかげでゾウが有利になることが多いようだ。
陸の王者『ゾウ』
ゾウはご存じのとおり、地上でもっとも大型の動物である。アフリカゾウは体長約6〜7.5メートル、体重約6〜10トンにもなるという。その大きさは車を簡単に踏みつぶすこともでき、さらに時速40キロものスピードで走れるため、本気で突進されると家も簡単に倒壊させることが出来る。
普段の性格はのんびりとしているものの、ほかの動物に襲われたときや発情期などは手がつけられないほど凶暴になる時期もあるという。
今回のサイとの闘いの映像では、その強さをまざまざと見せつけれた。
しかし、その一方で、寂しげな子象の鳴き声に反応して駆け寄るゾウたちの動画という記事で報じたとおり、ゾウには思いやりに満ち溢れた人間に近しい感情もあるようだ。
そんな極端な二面性を備えている動物がゾウ。残念ながら日本では動物園で拝むだけの存在だが、自然の中での姿はとても魅力的。今回の映像は、その一端を垣間見せるものだったと言えるだろう。