80歳女性の脳に80年間針が刺さっていた
このほど、ロシア・サハリン州の保健当局がテレグラムに投稿したある画像が話題となっている。それは、現在80歳の高齢女性が生まれてすぐに脳に針を刺され、そのままの状態で今に至るまで生活していたというものだ。
一体なぜ、この女性の脳に針が刺さっていたというのか…。
NEW: Russian doctors find needle in 80-year-old woman’s brainhttps://t.co/ctACqArg6I
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) October 4, 2023
その理由を、同局は「両親が、女性がまだ乳児だった時に殺そうとしていたと考えられる」と述べており、世間を驚かせている。
戦時中に両親が殺害しようとしたか
サハリン保健当局によると、今年に入り、この女性の脳に長さ約3センチほどの針があるのが発見されたという。針は女性の左頭頂葉から発見されたというが、1943年前後に生まれたこの女性は、飢餓の時期に両親によって行われた嬰児殺し失敗の犠牲者であったと考えられているようだ。
戦時中は食糧不足に苦しみ、いわゆる”口減らし”のために、両親が新生児の頭の柔らかい部分に針を刺して殺害する方法は当時は決して珍しいことではなかった。幸いにも、女性は脳に刺さったままの針によって頭痛などに悩まされることはなかったというが、除去手術をすることで状態を悪化させる可能性もあることから、針はそのまま脳に残された状態になっているという。現在の健康状態において危険性はないため、今後も、医師による経過観察が続けられるとのことだ。