体長65センチの生きたウナギを手術で摘出
このほど、ベトナム・ハノイにあるベトドゥック病院の医師が、患者の腸を噛みちぎって腹腔内に入り込んでいたウナギを取り除くために緊急手術をおこなったという。放置していれば命の危険もあっただけに、この出来事は人々の関心を集めている。
7月27日、激しい腹痛を訴えて病院に運ばれたのは31才のインド人男性だった。彼は、腹痛に見舞われる少し前に、生きたウナギを肛門から挿入したのだと叫び声を上げながら病院スタッフに伝えたという。当直のベトナム人医師たちは当初は患者の訴えを信じなかったそうだが、X線画像と超音波検査によって男性の腹腔内に水平な放射線不透過性の物体が確認され、それが生きたウナギであることが判明したのである。
🇻🇳LIVE EEL REMOVED FROM MAN'S INTESTINES AFTER BEING INSERTED ANALLY
Vietnamese doctors removed a 2-foot-long live eel from a man's abdomen after it chewed through his intestines.
The 31-year-old Indian national was admitted to Viet Duc Hospital in Hanoi with severe abdominal… pic.twitter.com/fHegkH1uP9
— Mario Nawfal (@MarioNawfal) August 2, 2024
病院側はすぐさま内視鏡の専門家と麻酔科医のチームを結成した。大腸内視鏡検査を行った後に肛門からウナギを取り除こうとしたものの、滑りやすい生き物に苦戦し、医師たちは開腹手術をせざるをえなかった。そうして、男性の腹部から取り出されたのは、体長約65センチ、胴回り約10センチの生きたウナギだったというのだから、医師らも驚愕したのは言うまでもない。
命を落とす危険性を医師が警告
男性の直腸をふさいでいたウナギとライムを取り除き、他の異物がないかをチェックした後、医師たちは大腸の穿孔を縫合し、縫合したばかりの穿孔から便が通過するのを防ぐために人工肛門を造設した。
ウナギは患者の直腸と結腸を食い破って腹腔内に逃げ込んでおり、嫌気的条件下においても長時間生存する力、そして、消化管を食い破る能力も持っているという。今回、男性が生きたウナギを体内に挿入した理由については謎のままだが、医師たちは興奮を得るためだったのではないかと推測している。これまでにも興奮や刺激を得るためにウナギを体内に挿入したという事例は複数報告されているが、命を落とす危険性があることを知っておくべきだろう。
参照元:X、Oddity Central