ほうれん草から心臓組織ができた!
近年、医療技術や再生医療技術の進歩が凄まじいことを知っているだろうか?
そんな中、アメリカのウースター工科大学の研究者らがほうれん草の葉から心臓組織を作ることに成功したという論文を発表した。
ほうれん草の葉からできた心臓組織の動画がこちらである。
これ、本当にほうれん草なの(笑)!?
現在の技術では、3Dプリンターで心臓を作ることに成功しているが、網目状の細かい血管である血管網を作るのが難しいらしい。
そこで、血管網を含めた血管を作るのではなく、ヒトの大動脈に似ているほうれん草の葉をベースに心臓組織を作ろうという意図である。
ほうれん草から心臓組織を作る方法
まず、細胞は動物だけじゃなくて、植物も細胞(葉緑体など)を持っていることを頭に入れていただきたい。
上の画像のように、ほうれん草の葉の中の細胞(緑色)を、
このように完全に除いて、ほうれん草の葉の中にヒトの血液を再現した液体と、ヒトの細胞(心臓になれる細胞)を入れ、増やすことで、心臓組織の完成!!ということである。
つまり、ほうれん草の葉の中でヒトの細胞を育てて、心臓組織にしちゃうわけである。
ほうれん草からできた心臓組織が動くのか?
それでは、実際にほうれん草からできた心臓組織が動いているGiF画像を見てみよう。
非常に分かり辛いのだが、Gif画像の右に注目!
ん??
すげー!!
確かに微妙に動いている。
ちなみに、ほうれん草の葉から心臓組織を作る詳しい方法が気になる方がいれば、論文をリンクしておいたので、是非チェックしてみてほしい。
最終的な目標は!?
ウースター工科大学の研究者らの最終目標は、心臓病等で損傷した部分にほうれん草で作った心臓細胞をあてがい回復させることである。
課題はまだまだ山積みであり、実現可能かは定かではないが、
今、私達はほうれん草から心臓組織を作る凄い時代にいるのだ!!