【男女の友情】ツイッターで話題のアンケート結果に、実は草食系なんていないと確信せざるを得ない!

カルチャー

※この記事では問題が複雑になることを避けるためLGBTについて言及していない。
日本では不倫を題材にした「昼顔」といった不埒なドラマが映画化され最近話題を呼んでいる。今、カジュアルな男女関係がこの国で顕在化しつつあるのだ。「ランチに行ってくるわ」と告げ、外出するあなたの妻は、あなたの平穏を脅かす存在と会合しているかもしれない。

永遠の問題に切り込むアンケート

皆さんには、仲の良い異性の友人はいるだろうか?

「男女の友情は成立しない!」こういった意見が世間では、たびたび聞かれる。筆者も同意見だ。

しかしテレビなど多くのメディアで、添い寝するだけの友だち(ソフレ)キスするだけの友だち(キスフレ)など様々な形態の友人関係が近年あらわになってきている。

全くけしからん!

この時代の流れに全く乗っていけない筆者から言わせると、この一言に尽きる。

ぜーったい!どちらかに下心があるに決まっている!

筆者は、この問題が少し気になったのでインターネットで詳しく調べてみた。

恋愛コラムや恋愛ハウツーなどの記事をかなりの数を読んでみた。すると出るわ出るわ、数え切れないほどの情報が舞い込んでくるではないか。

「ふむふむ」と読み進めていたのだが、気になる点がひとつあったのだ。

「男女の友情は成立するか?」この問いについて、多くのサイトがアンケートをとって集計している。しかし、それらには年齢が25~35歳までの約200人を対象にしたものが多く、数値として調査する規模が小さく、その情報に全く信憑性がないのである。

ということで、それらよりも信憑性の高いアンケートを紹介したいと思う。

恋愛コラムなどとは逸脱した信憑性の高さ


このアンケートは、ネット上にあふれた恋愛コラムなどとは逸脱した素晴らしいアンケートである。

なぜなら、まず投票数が群を抜いて多い!21769票にも及び筆者が今まで見てきたアンケートの100倍以上の規模だ。

次に「異性と二人で食事する」という、それが友人交際なのかデートなのか見極めにくい行為にフォーカスしている。

このように具体性を持たせることで、投票者はよりイメージしやすく、うまく本音を引き出せるといった寸法だ。

最後に、質問が男性にのみに選択肢を与えていることが秀逸である。

社会心理学者のルビンが行った男女の友情に関する研究によると「男性よりも女性の方が、この関係は友情であると認識する傾向にある」と指摘されている。つまり、女性からすればただの男友だちだったとしても、それは一方的な女性の思い込みの可能性がある。

そんなありがちな勘違いという不確定要素を、およそ排除している点が素晴らしいといえるだろう。

これらを踏まえて、このアンケートはかなり信憑性が高い。

ということで結果を見てみよう!

やっぱり男女の友情は成立しない!

なんと!!

やはり男からすれば下心はアリアリなのだ!

しかし、このままでは考察しにくいので男性のみの意見を図にしたものをみてみよう。

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過半数の男性が女の子と二人きりでご飯に行くときは下心があるようだ。草食系男子が増加などと謳われているが、まさに虎視眈々と獲物を狙っているかのように、男はあわよくばチャンスをうかがっているのだ。

この結果では男女の友情は成立するなど、到底言い切れない。

語弊がないよう厳密にいうと男女の友情は極めて成立しにくいといった結果だったというわけだ。

そして最多票を得たのは「女の子だから解答チェック」だということに注目していただきたい。

この結果は、ただアンケートを見た女性がたまたま多かったわけではない。このアンケートはツイッターで実施されている。任意の投票であり、興味のないアンケートであればスルーすることが当たり前という環境で行われているのだ。

この結果が導き出された理由はただひとつ。女性が男の回答をチェックしたかった、、(アンケート実施期間中は、どれか項目を選ばないとパーセンテージを見れない仕様となっている。)

つまり男と二人きりで行く食事になんらかの下心の存在を感じており、その真偽を確かめたかったのだろう。

女性もやっぱり気になるんだな。

「男女の友情」の歴史はかなり浅い

アメリカにあるウィスコンシン大学の心理学助教授エイプリル・ブレスクレチェク教授が「男女を超えての友情が始まったのは歴史的に最近であり、この友情はうまくいかないのではないか」と推測し、その真偽を調査をしているようだ。

この調査では、年齢が増すごとに若い頃に純粋だと思っていた友情も後にそうではなくなったということが示される結果が出ていた。

これでは、友情が恋愛感情へのシフトするという経験をしていない若者がアンケートに多く答え、偏った結果が出ていたかもしれない。つまり、男女の友情が成立する派に多くの票が集まっていたかもしれないということだ。

男女の友情は素敵な関係とは言いにくい、、

先ほどのツイッター・アンケートとウィスコンシン大学の研究結果から考えると、やはり男女の友情は成立しにくい!!!

未だに筆者は、男女の友情などありえないと思っているが、百歩譲って「しにくい」ということにしよう!

「しにくい」のであって、「できない」わけではない。友情を男女の間に築き上げることは可能なのだ。とても難しいだけで、、

しかし、何でも話せる異性の存在というものは貴重である。同性にはわからない異性特有の感性で疑問に答えてくれるかもしれない。

だから、もし自分の周りに異性の友だちがいたとしたら、それは友情が恋愛感情に移行するリスクを超越できる素敵な関係と認識し大切にしていくべきだろう、、



と恋愛コラムなどでは締めくくられていた。

この終わり方は、男女の友情が成立しない派に優しく、する派にも配慮がなされた満点の締めであるといえる。

しかし、ここまで考察を重ねた末に月並みの文句で筆を置くことが、筆者には憚られた。

男女の友情が成立する派にある全然素敵じゃない意見

理想的な答えが真実とは限らないのである。

だから普通なら紹介されないであろう、辛らつなコメントを記しておくとしよう。

「俺にとって女性の親友は、恋人関係によくあるめんどくささを排除した都合の良い存在」
「本命ほど好きじゃないけど、電話したいときにできたりする便利な人って感じ」

誤解のないように述べておくが、この意見は少数派である。しかし、少ないといえどもこういった考えをしている輩が存在していることは否定できない

話を少し脱線させるが、そもそも友情と恋愛感情の違いは何だろう?

心理学的側面からいうと、友情は単純な好意、尊敬、親近感を中心とした感情、対して恋愛感情には依存、独占などが存在していると定義されている。

ならば、この”都合の良い人”という認識にはその要素を含まず、もはや友情とは呼べない気がする。

男は狼とよくいったものだが、ここまでくれば悪魔だ…。恐ろしい。

考えれば考えるほど成立する可能性は低下する

何度も述べてきたが、この記事では男女の友情が成立しにくいという結果になった。

しかし、異性として意識されるということは、自分に魅力が少なからず有るということで特段気分が悪いものではないはずだ。

友情が成立しないからといって、当事者にとってのデメリットは考えにくい。

しかし当事者の恋人やパートナーの立場ならどうだろう。

いくら当事者が「友情は成立している!」と訴えたとしても、これからも恋愛感情に発展するリスクは常に孕み続ける

その日の気分。お店の雰囲気。ましてやお酒に酔うことだって考えられる。

それだけじゃない!先ほどの円グラフをみると分かるように現段階で男女の友情が成立している可能性ですら、多く見積もって25%ほどなのである。

これに女性にも下心がある場合を考えると、その可能性は天文学的に低くなることだろう。

絶望的である。よもや何もないことを信じるのが無謀に思えてくるレベル、、

この結果を受けて、もし恋人がいるときに自分が別の異性から二人きりの食事に誘われたとしたら。

誰かを呼んで二人きりの状態にしないとか、きっぱり断るといった対応をしなければと筆者は思わざるをえなかった。

男と女って本当に難しいなぁ。
参照元:journals.sagepub.comTwitter

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イギ-くん

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