ハイブリッドウナギが今注目されているぞ
8月6日は、なんと2017年2回目の土用の丑の日!
土用の丑の日第2弾は、ウナギを模した商品を一挙に集めたハイブリッドウナギ食べ比べ企画だ!!!!
前回の記事でも紹介したように、ウナギは今絶滅の危機に瀕しているらしい。
それを受けて今回は、「ウナギの絶滅を防ぎつつ、どうにか味わう方法はないのだろうか・・・」という願望を企業努力で実現した、3つの商品を紹介しようと思う!
果たしてハイブリッドウナギは、本物のウナギに勝つことができるのだろうか!?
①うなうな言っててもウナギじゃない!うな次郎
新潟県の一正蒲鉾株式会社が製造している、「うな次郎」。
魚のすり身で作られており、2切れで税抜き328円。
SNSで大きな話題を呼んでおり、一部の店舗では品切れになる程の人気となっている。
②”ちゃん”がついてる愛され商品!うな蒲ちゃん
石川県の株式会社スギヨが製造している「うな蒲ちゃん」。
こちらも魚のすり身をベースに作られているが、こんにゃくを入れウナギに近い食感にしていることを売りにしている。
お値段は1切れ439円。一部の店舗でしか販売されていない。
③怪しさ満点!?パンガシウスの蒲焼き
天下の量販店・イオンで販売されている「パンガシウス」。
聞きなれない名前だが、その正体はベトナム産のナマズ。お弁当の白身魚のフライや、フィレオフィッシュなどで、実は私たちも日常的に食べている魚である。
「トップバリュ 白身魚のふっくら蒲焼き」として販売されており、お値段は1枚598円。他のハイブリッドウナギよりちょっとお高め。
④こ…これが格の違いか!?国産ウナギ(本物)
イオンで販売されていた「国産ウナギ」。やはり、実にうまそうな見た目をしている。
身の表面は繊細で、他のハイブリッドウナギとは一線を画すビジュアルである。
これが1570円で売っていることは間違いであると筆者は感じる。例え季節限定で5000円で売っても買う人はいるだろう。
では、紹介はここまでにして、早速試食タイムに入らせていただこう!!
ウナギ試食会
この企画は他人の金でウナギが食いたかった手羽先が気まぐれで始めたものであるが、他の記事でおなじみの編集部メンバーにもお越しいただいた。
今回は辛口なレビューを書かせていただく!ひとつひとつ大きく味が違っていたので、お好みのハイブリッドウナギを選ぶ参考にしていただければ幸いだ!
①うな次郎の試食
身は薄め。見た目はかなりウナギに近く、裏にはウナギの皮を模した黒い皮もついている。
だが箸を入れたときの柔らかさで、ウナギとの違いが分かった。
口にしてみると、こんにゃく粉をいれているせいか、ウナギの筋線維のようなものをあまり感じない食感だった。しかし、味はウナギに近いものがあったぞ!
筆者(手羽先)の味覚では、タレが他の魚よりパンチの強い味だった。少し食べたら満足する量なので、酒のアテに最適だろう!
おまつ「身がほろほろ崩れるので、パッと見てウナギにかなり近い。コストパフォーマンス良し。」
福井よしお「どうせ蒲鉾だろう?という先入観で食べたせいか、予想以上にウナギっぽかった!比較しなければウナギと思うレベル!」
イギーくん「見た目、硬さともにウナギっぽい。むしろ、ウナギ特有の脂っぽさもなくヘルシーだし、リーズナブルなので画期的商品。歳のせいか脂が苦手になった母に薦めたい。」
吉川ばんび「醤油の味が強い!食感はウナギだが、やっぱり練り物の味を感じる。ご飯と一緒に食べると、ウナギじゃない。」
きな子「舌触りに、お好み焼きといった粉もんの感触がした。蒲焼き味の粉もん料理と思ったら普通においしい。でも、とてもウナギに近いので、高くて買えないという人が気分だけ楽しむなら全然アリ!」
味に関しては、ウナギの泥臭さや、脂が苦手な人にとっては良いかも、という意見が多かった。ハイブリッドウナギの中では最も好評だ!
味覚が敏感な編集部の女性陣たちは、多少のスナックっぽさを感じている様子だった。
②うなかまちゃん
レンジにかけた後、かまぼこかちくわのほのかな香りが漂った。箸を入れると弾力が強く、「成型された練り物」のような印象を受けた。
頬張ると、歯で噛み切るときのプリプリとした食感のせいでかまぼこの印象が余計強くなった感じだ。
とはいえ身の味がタレにマッチしており美味しかったため、ウナギとは別物として楽しむこともできるだろう。
おまつ「お箸を入れたときの弾力が強すぎる・・・。かまぼこにウナギのタレをかけた感じ。」
福井よしお「これはかまぼこ。うなぎのかば焼き風の蒲鉾と思って食べるべき。そう思えば食える。」
イギーくん「かまぼこ。見た目以外かまぼこ。見た目は結構うなぎの蒲焼きになっている。」
吉川ばんび「かまぼこでしかない・・・。」
きな子「硬さもかまぼこ。味もかまぼこ。見た目はウナギに近い。まずくはないがかまぼこ。ウナギとして楽しむのは難しいかも?」
この一段落のなかで”かまぼこ”を10回以上使ったが、やはりどう食べてもかまぼこである。
硬いというポイントを利用して、卵焼きに混ぜたり、お弁当に入れたりしても良いだろう。筆者は個人的に、保存が最もききそうだと感じた。
③パンガシウス
買う時点で「これはあまりウナギに似せる気は無かったな・・・!?」という印象を受けていた。
他の商品はハイブリッドウナギとして努力していたが、これに関してはおそらくウナギの代わりにするのは難しいだろう。
味はと言うと、蒲焼きと同じタレ味に仕上がっており、筆者としてはまあまあおいしかった。
一方、淡水魚独特の泥くささがかなり気になり箸をおくメンバーも現れている。ご飯にのせて食べると、熱い蒸気によってその泥臭さは強調されてしまった様に思う。
おまつ「見た目はホッケに近い白身魚でおいしそうではある。しかし、一切れ口に入れた途端・・・くっせ!くぅぅぅぅっっせ!ほんのり香るヘドロ臭が・・・」
福井よしお「普通に白身魚。みんなが言うほど臭みや泥臭さは感じなかった。食えと言われれば丸々食えるぞ。名前は哲学者みたいで覚えられない。」
イギーくん「白身魚の蒲焼き。周りは臭いといっていたが特に気にならなかった。ただ味付けが甘すぎたかなぁ~」
吉川ばんび「泥。川でおぼれたときの味。後味は砂。なぜか溺れたときの記憶がフラッシュバックする。」
きな子「ウナギの味かどうか…。独特の川臭さが凄い。濃いめのたれの白身魚の煮付けだけど臭いが・・・。見た目もカレイの煮付け。」
あまり気にならない人もいたものの、パンガシウスは臭いのせいで酷評だった。
タルタルソースやフライなど、脂で調理したら消えそうな香りではある。大味で安価で食べれるので、別の方法で食べてみれば美味しく食べれるだろう。
④ウナギ
では、締めは本物のウナギを食べさせていただこう。ウナギは素直な香りがして、やはり魚であることを強く感じさせる。
皮が焦げるにおいなのか、苦みを思わせる香りがアクセントとして最高だ。炭火で焼いたものがどれだけ美味しいか想像させる。
頬張った後のウナギ独特の芳醇な香りが長く残り、上等な魚であることを思い出させる。
おまつ「やはりうまい!しかしスーパーで1500円程度のうなぎなので、うなじろうでもいいかもというレベル。」
福井よしお「格が違う。骨があるのも良い。炭焼きの香りが良い。脂がのっている。」
イギーくん「おいしい。」
吉川ばんび「うなぎ。」
きな子「他がいくら作りこんであっても、やっぱり断然おいしい。タレと山椒があればウナギっぽくなるかと思ったけど、本物を食べたら、香りも口当たりも舌触りも美味しかった」
みんな当たり前のように「おいしい!と言って食べていた。もはや「言葉を介さずともわかるよな?」というメンバーもいる。
しかしやっぱり高いので、メンバーのほとんどはうな次郎を推していた。
結論!!!
以上、試食会の結果だ。筆者としては「全部普通に美味くてそれなりにウナギだったらどうしよう…」と多少ハラハラしていたが、無事結果が出せたので一安心している。
全員の意見をまとめると、うな次郎が値段・味ともに圧勝だった。
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うな次郎⇒ 若干柔らかいが、安くてうなぎっぽく、美味しい。ただし量が少なめ。
うなかまちゃん⇒ かまぼこ感が強く硬めなので、お弁当や保存用などに最適。
パンガシウス⇒ 甘めの白身魚の煮付け。人によっては臭いが気になる可能性も。量が多め。
うなぎ⇒ うなぎ
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とはいえすべての商品が個性的な味をしていたので、ハイブリッドウナギを選ぶときにはぜひとも参考にしてみて欲しい。
ここまで読んでくれてありがとう!良い土用の丑の日をお過ごしください~!