モンスター級
先日、フィンランドで衝撃的なキツネが発見された。とにかくその姿を見ていただこう。
ファッ!?これがキツネ!?ブタとかイノシシじゃないの??キツネってこんなに大きくなるの??
こちらが普通のキツネ。アニマルジャスティスという団体によると、普通のメスのキツネの体重は3.5kg程度だが、このキツネの体重は19kg以上である。実に5倍以上!!何という重さだ…
まぶたや目の周りに肉がつきすぎてあまり見えなさそうだ。
しかしこれは正真正銘のキツネである。野生でこんなに太るか?飼育されているキツネで、その飼い主がえさをやりすぎたのか?とか考える筆者。調べてみると、やはりえさのやりすぎというのは間違いないようだが…飼い主はこのキツネを故意に太らせたのである。
毛皮を少しでも多く
どうやらこのキツネの飼い主(毛皮の生産者)はキツネの毛皮を少しでも多く得るためにここまで太らせたらしい。
しかし、動物を太らせてより多くの毛皮を取るという方法は、他の毛皮動物の飼育場でも行われていることがある。毛皮の生産が盛んな北欧の国ではこういった非倫理的な飼育がしばしば問題とされる。
また大きいサイズの毛皮に高値がつけられ、それが高級ファッションブランドの洋服に使用されているのもこの行き過ぎた飼育方法につながっているという声もある。
昔は寒さをしのぐために動物の毛皮が必要であったが、今は技術も発展し、必ずしも毛皮である必要がなくなった。「じゃあ毛皮は全面廃止ね。」とできるかといわれればそうでもない。毛皮を作っている人々の仕事がなくなってしまうし、恐らく法律で禁止しても違法に毛皮が出回ることになるだろう。
「動物を守れ」ということは簡単だが、その背景を考えると難しい問題である。今回紹介したキツネはそういった問題を考えるきっかけを与えてくれるものであった。
参照元:vimeo、Daily Mail