突然だが、まずはこちらの写真を見て欲しい。
どちらも美しい写真である。アクマッド・ズカーネイン氏という写真家による作品だ。しかし、彼は少し特殊な写真家だった…
手足の短い写真家
アクマッド・ズカーネイン氏は、生まれたときから手足が通常よりも短いのである!
こちらが彼の写真だ。見ての通り、手足が短い。
そして実際に写真を撮っている動画がこちら。
腕、顔、口などを器用に使って、写真を撮影している。彼の楽しそうな笑顔が印象的だ。
小さい車であれば運転もできる。自分の足のようなものだそうだ。ハンディキャップを感じさせない。
しかし、彼も幼少のころは自分の体について悩んでいた。うつになっていた時期もあり、学校にも行けないほどであったという。
それでも家族や友人の支えによって、次第に自信を取り戻していった。高校を卒業後、ネットカフェで働くことになった。そこで彼はカメラと出会った。
「仕事場では写真を撮るサービスを提供していました。私は自分のお金でカメラを買うことに決めました。そして何度も何度も写真を撮るうちに、私は写真家になっていたのです。」
趣味が高じて自分の職業も写真家になったアクマッド氏。現在、彼のインスタグラムは2万人以上にフォローされており、ファッション誌の撮影や結婚式の写真の撮影を行っている。
写真を見ても、撮影者に障がいがあるとは思わないだろう。
彼自身、「私は自分が障がい者だと思っていません。自分のやり方を持っている、普通とは違った形のクリエイターだと思っています。」と語っている。
写真の撮影から編集まで行うアクマッド・ズカーネイン氏。手足に大きなハンディキャップを抱えながらも、作品を生み出し続けるのは簡単ではないはずだ。これからも彼の活躍に期待したい。
許諾元:Achmad Zulkarnain:Facebook、Instagram、
参照元:ALJAZEERA、Tribun Jogja