過去にedamame.でも紹介した、Doveの広告のような人種差別と捉えられるCMは、何度か問題視されてきた。今回は、どうやら衣料品に関して問題が起きたようだ。
先日、有名ファッションブランドH&Mが発売したパーカーが「人種差別だ」と批判され、H&M側が公式に謝罪する事態となった。
そのパーカーがこちらだ。
woke up this morning shocked and embarrassed by this photo. i’m deeply offended and will not be working with @hm anymore… pic.twitter.com/P3023iYzAb
— The Weeknd (@theweeknd) 2018年1月8日
一見すると、何が問題なのかわからないが…このパーカーのロゴに注目して欲しい。
”COOLEST MONKEY IN THE JUNGLE” 日本語に訳すと、”ジャングルで最もかっこいいサル”である。
人種差別的なパーカー
なるほど、確かに過去に黒人が差別され、現在でもその影響が残っている国や地域では、特にこのロゴを見過ごすことはできないだろう。
In the year 2018 there’s no way brands/art directors can be this negligent and lack awareness. If look at other sweaters in same category they have white kids. We have to do better. pic.twitter.com/Av4bS4t6yn
— alex medina (@mrmedina) 2018年1月8日
また、他のパーカーでは白人のモデルが起用されていたことも炎上を加速させたようだ。
賛否両論
「これはダメだろ」「H&Mは何を考えているんだ!」「もうここの服は着ない」といった意見が寄せられた一方で、「ただのデザインの1つでしょ」「悪意はなさそうだけど」「人種差別主義者しかそんなことは考えないよ」といった意見もあった。
H&M側はこれを受けて「深くお詫びします」と謝罪し、先ほどの写真を少年が映っていない、パーカーのみを撮影した写真に変更した。
最近も日本のテレビ番組で、芸人が顔を黒く塗り、人種差別だと批判されたこともあった。グローバル化が進む中、広告やテレビなどの情報の発信者は、人種ということにこれまで以上に慎重になる必要があるのかもしれない。
参照元:Twitter1、2、The New York Times、The Washington Post