ポーズもさまになっていく
通信販売において、顧客が一番参考にするのはやはり見栄え。中でもドレスといった衣料品はその最たるものと言えるだろう。
筆者はドレス販売の会社で働いたことがあるのだが、マネキンに着せたドレスと、モデルに着せたドレスの売り上げを測定したところ、モデルの方が売り上げが伸びるという結果が出たことがある。自分が同じドレスを着ても、モデルのように着こなせるわけではないのは皆さんもご存知だろうと思うが、なぜか売れるようになったのである。不思議だ。(あさっての方向を向く)
そのため、ドレス業界のスタッフはモデル選びに資金をつぎ込むのであるが、すべてのドレスショップがそれだけ潤沢な資金を持っているわけではない。
どうやら、こちらのドレスショップもその問題に直面していたようだが、驚きの方法でその問題をクリアしたらしい。
自分で着ちゃったんかい
この画像が使われているのは、アリババが運営する通販サイト「Aliexpress」で展開する「Shop739960 Store」というショップである。
コチラのモデルに注目が集まりだしたのは、Facebookの中国の通販サイトファンが集まるグループで取り上げられたことが始まりである。
とあるユーザーが、プロム(高校卒業前のダンスパーティ)や結婚式用に販売しているショップを探している時のこと。このお店を発見し、「キレイな商材写真だけではなく、もう少しリアルめな写真が欲しい」と店側に頼んだのだという。
通販で失敗することを考えたら、賢明な頼みだろう。コチラの記事の様に、大失敗する可能性もあるからだ。
結果、この様な画像が送られてきた模様。まあリアルっちゃリアルだけど、まさかお兄さんが着てくるとは夢にも思うまい。
初期の画像のポージングは少々ぎこちなく、棒立ちなものが多かったが、新しくなるごとにモデルの佇まいへと変化していくのが伺える。少々背景が適当なのが気になるが・・・。
特に青いドレスを纏った姿は、まるでディズニープリンセスのようだ。すでに恥ずかしさなど一切感じない。
なお、このお兄さんのおかげでユーザーはより実物に近い見え方を知ることができ、売り上げは着々と伸びているとの事。
彼がドレスを着ているのはこれだけではない。他に数多くのドレスを纏っており、トップセールスにも多くの商品がランクインしていた。
▲ショップのスクリーンショット
通販失敗のリスクをなくせるのは、通販ユーザーにとって大きなメリットとなったようだ。
参照元:AliExpress、Facebook