およそ20年前に誘拐された女性を名乗るメッセージが1ドル札から発見され、本物かどうか物議を醸している。

こちらがメッセージが入った1ドル札だ。

お札の上の方に、「私はアリゾナ州で誘拐されたミケル・ビグス。私は生きている。（My name is Mikel (sic) Biggs kidnapped From Mesa AZ I’m Alive.）」と書かれている。

ミケル・ビグスとは一体誰なのか、そしてこのメッセージは本物なのだろうか…？

たった90秒で姿を消した少女

1999年1月の午後、アリゾナ州に住む11歳の少女ミケル・ビグスさんが、忽然と姿を消した。

ミケルさんは妹のキンバーさんと自転車に乗って遊んでいたが、キンバーさんが少し家に入り戻ってくるとそこには倒れた自転車だけが残り、ミケルさんは消えていたのである。

この間、わずか90秒であったという。

それから30分後には、警察はヘリコプターでの捜索を開始し、マスコミへの情報公開も行った。さらに、800以上の証拠と約10000個もの手がかりも見つかった。

にも関わらず、事件は迷宮入りしてしまったのだ…。

20年たった今、新たな手がかりが？

そして2018年3月14日、ウィスコンシン州で「私はアリゾナで誘拐されたミケル・ビグス」と書かれた１ドル札が発見されたのだ。

しかしこのメッセージ、実は「ミケル」の綴りが間違っていた。

ミケルさんが自分の名前の綴りを間違えるとは考えにくい。よって、このメッセージはイタズラではないかとの見方が強い。

もしメッセージが本物であったとしても、書いた人物を特定することは難しいと思われ、有力な手がかりにはならないだろうと捜査関係者は語る。

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もしこれが家族や関係者をもてあそぶイタズラであったとすれば、絶対に許されることではない。

しかし一方で、どうかこのメッセージが本物であってほしい、無事で帰ってきて欲しいと強く思わずにはいられない。

家族は現在でも、Facebookなどで情報提供を呼びかけている。

このメッセージ通り、ミケルさんが生きていてくれることを心から願うばかりである。

参照元：Facebook[１]、[２]