事故により左耳を失った女性
事故はいつでも突然のものである。アメリカの女性兵士シャミカ・バレージさん(21)を襲ったのも、突然の事故だった。
2年前、バレージさんは車を運転中に不慮の事故に遭い、瀕死の重傷を負った。医師たちの懸命な処置により、なんとか一命は取り留めたものの、彼女は左耳を失ってしまった。
バレージさんはそれ以来悲しみにくれていたが、そんな彼女の心を救ったのは、「耳を生み出す技術」であった。
あばらの軟骨から、腕で耳を培養
Scientists just grew a fully functioning ear INSIDE of someone’s arm, removed it, then stuck it on their head so they could hear againhttps://t.co/aPW2JyKKq6 pic.twitter.com/O8DRqwhW4T
— Barstool Sports (@barstoolsports) 2018年5月10日
「耳を生み出す技術」とだけ聞いても、「???」と想像もできないが、非常に画期的な技術である。
なんと、彼女のあばらから軟骨を採取、それを前腕部で培養し、耳に移植手術を行う、というものなのだ!培養ってすごいな!!!
この手術の責任者によると、「移植した耳には新しい動脈や静脈が流れ、さらに神経も通うため、彼女は新しい『耳』を感じることができるだろう」と述べている。なくなったものを身体が感じられるようになるなんて、医学はここまで進歩しているのか…
事故後、悲しみに暮れていたバレージさんだが、この技術のおかげで前向きな気持ちが芽生え始めたようだ。
何をするにも長い時間が必要だったが、私はすっかり元に戻った
と、彼女はコメントした。
不慮の事故や病気により、身体のことで悩みを抱えている人はたくさんいる。そのような人たちにとって、今回のような医学の発展は心の支えなのかもしれない、と感じるニュースであった。