地上絵といえばナスカの地上絵が有名だが、世界には他にも多くの地上絵が存在する。例えば北海道・札幌市にあるモエレ沼公園内のプレイマウンテンも、近代芸術家による地上絵である。
しかし中にはナスカの地上絵同様、作者不明で多くの謎を抱えた地上絵も存在する。
オーストラリアの「マリーマン」もその一つだ。
UNSOLVED MYSTERY: Businessman and philanthropist Dick Smith is offering a $5000 reward to anyone who can help solve one of the nation's most enduring mysteries – South Australia's 20-year-old 'Marree Man' – whose creation remains unknown. #TenNews pic.twitter.com/e5AvSqOoIW
— TEN Eyewitness News (@channeltennews) 2018年6月25日
そして2018年6月末、オーストラリアの実業家ディック・スミス氏は、マリーマンの出典に関する情報に40万円の懸賞金をかけた。
マリーマンとは?
南オーストラリア州の中央部、マリーにあるマリーマンはナスカの地上絵と同じく、「ランド・アート」と呼ばれるものだ。
マリーマンは1998年に上空を飛んでいたパイロットにより発見されたが、ほぼ同時期にマリーマンの存在を知らせる匿名のFAXがマスコミに届いたという。
身長2.6キロという大きさを誇る世界最大の地上絵であり、外周は28キロにも及ぶ。
飛行機でしか見られないため人気の観光フライトスポットとなっているが、マリーマンが描かれたのはアボリジニの土地であるため、アボリジニからの反発の声もあるという。
誰が描いたのか?
マリーマンは10メートルごとに竹の杭が打ち込まれており、複数の人間がGPSを使って描いたのではないかとされている。
描いた人間については、発見当時に送られてきたFAXがアメリカ英語で書かれていたことから、アメリカ人が関与しているのではと言われている。それを裏付けるように、現場からはアメリカ国旗があしらわれたプレートも見つかっている。
他には、地元のアーティストやオーストラリア軍の仕業だという説もあるようだ。
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懸賞金により注目を集めるマリーマンだが、個人的には40万円の懸賞金は安すぎるのではないか?と疑問に思ってしまう。
というのも、マリーマンはアボリジニの土地に無断で描かれている。もし作者が判明すれば、アボリジニに訴えられる可能性もあるのではないだろうか…?
果たして40万円を受け取る者は現れるのか、今後の動向を見守りたいと思う。
参照元:news.com.au、Twitter