2018年7月6日、オウム真理教の教祖である麻原彰晃の死刑が執行された。
松本死刑囚の三女・アーチャリー自宅に報道陣が詰めかけ騒然
→麻原彰晃死刑囚の三女、松本麗華さんが住んでいるとされる埼玉県のマンション前に報道陣が詰めかける
→報道陣がインターホンを押したが応答はなしhttps://t.co/kLwW4QI8sL#オウム死刑執行#死刑執行#オウム真理教 #麻原彰晃 pic.twitter.com/gfSbVakC3M— 産経ニュース (@Sankei_news) 2018年7月6日
ハルマゲドン(最終戦争)は避けられないという考えを持ち、国家転覆をもくろんでいた。そして、1994年に松本サリン事件、1995年に地下鉄サリン事件を引き起こし、多数の犠牲者を生んだ。
これらの事件からオウム真理教が危険視され、教祖や幹部が逮捕。事実上の解体となり、麻原彰晃の目指した国家転覆は未遂に終わった。
日本の犯罪史上、このような歪んだ思想を具現化してしまった事件もなかったかもしれない。
なぜこのような凶行にいたったのか、もはや知る由もない、、、
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だが歴史に目を向ければ、より良い未来を夢見て行動に移した偉人たちもいたことは皆さまも知るところだろう。
時の政府や国の体制に憤りを感じ、行動を起こした人々やマイノリティーのために立ち上がった人など、今回は、国家規模の大きな行動をとった人物たちを紹介していきたいと思う。
1.中臣鎌足
645年に大化の改新を引き起こした人物だ。小中学校でも習ったので覚えている人も多いはずだ。
▲大化の改新の様子。
横暴な政治を行っていた蘇我氏を中大兄皇子らとともに打倒したのが中臣鎌足。後に藤原の姓を賜り、藤原鎌足と名乗った。
ちなみに、現在の教科書では大化の改新という表記は用いられず、乙巳の変(いっしのへん)というものが使用されているそうだ。
2.坂本竜馬
薩長同盟を実現させ、倒幕の立役者となった幕末の風雲児。歴史に疎いという人でも一度くらいはその名を聞いたことがあるだろう。
高知県立民俗歴史資料館所蔵品
対立関係にあった薩摩藩と長州藩を和解させ、同盟を結ばせた。そしてこの同盟が契機となり、幕府が大政奉還。朝廷に政権を返上し、江戸幕府はその力を失った。
とここまで、日本の人物ばかり紹介してきたが、ここからは世界にも目を向けたい。
3.チェ・ゲバラ
フィデル・カストロとともにキューバ革命を主導した人物。本名はエルネスト・ラファエル・ゲバラ・デ・ラ・セルナ。
1959年、当時の独裁政権をカストロらとともに打倒。20代のころに南米を訪れた際に、貧困や圧政などを目にしたことから、中南米の解放を決意した。アルゼンチン出身ながらキューバ革命を主導したのは、このような経験からだろう。
しかし、その後ゲバラはカストロの考え方に賛同できなくなったことから対立し、キューバを去ることになった。コンゴ、ボリビアと移るもゲリラ戦の最中に銃殺され、その人生を終えた。
ゲバラは世界的に非常に人気である。キューバ革命を成し遂げたという偉大さはもちろんだが、そのルックスも人気の1つのようだ。
4.洪秀全
中国で発足した、キリスト教系組織太平天国のリーダー的存在であった洪秀全。天王を自称し、清(当時の中国)に対して太平天国の乱と呼ばれる反乱を起こした。世界史上最大規模の内戦で、死亡者数は推定で5000万人以上といわれている。
▲太平天国の乱の様子。
太平天国軍は一時は南京を制圧し、清の攻撃も撃退できるほどであったが、次第に疲弊し、内政も乱れていたことなどから1864年に鎮圧された。でもひょっとすると、中国がキリスト教国家になっていたかもしれない。
5.トゥサン・ルヴェルチュール
世界で唯一成功した奴隷階級による革命といわれている、ハイチ革命の主導者の1人。
フランス革命のあおりを受け、1791年にハイチにいた数百の黒人奴隷たちが反乱起こした。トゥサンはこの奴隷たちを率いて、植民地としてハイチを支配していたフランスを圧倒。フランス側に奴隷を解放するという旨の宣言をさせた。
しかしフランス軍の罠にはまり、彼の手による完全な独立は叶えられず、その後同士であるデサリーヌによって成し遂げられた。
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いかがだっただろうか。人類の長い歴史では、幾度となく政権や権力者が変わっている。近い将来に国を揺るがす大事件が起きてもおかしくない。
我々が歴史から学べること、学ぶべきことはまだまだ残されているはずだ。
参照元:公安調査庁、光の輪、改新詔と大化期の改革、NHK、Huffingtonpost、洪秀全の挫折と上帝教 : 档案史料からみた太平天国前夜の広東社会、C・L・R・ジェームズのハイチ革命論