めちゃくちゃゆっくり動く
世界では日々ロボット開発が進んでいる。
たとえば、バク宙できるロボットや、自分でエレベーターに入れるロボット、箱の置き場所をミスって卒倒しちゃうロボットなどなど・・・edamame.でもこれまでにたくさん紹介してきた。
中でも最も有名な開発会社はアメリカのボストンダイナミクス社だが、今回はイタリア・ジェノバにある「イタリア技術研究所(IIT)」が作っている災害救助用ロボットを紹介しよう。
上の映像に映っているのは、同社が開発する四足歩行ロボット「チェンタウロ」。1.5mの身長、93キロの重さで、ゆ~~~~っくり動くのが特徴だ。今のところ、充電して2時間稼働できるという。
チェンタウロは、福島第一原発事故に投入されたロボットが力不足だったことを背景にして作られており、「救助隊員に必要な支援をすることができる優秀なロボットを作ろう」と発案されたことが開発のきっかけだったという。
ご覧のように、人間の胴体に頑丈で柔軟な四本脚がついており、ギリシャ神話にでてくるケンタウルスそっくりなルックスをしている。トコトコ走るわけではなく、四輪駆動に近いかも?
この四本足で、瓦礫だらけのデコボコした場所を走り、上半身でホースの接続やバルブの開放など・・・人の手でしかできない作業をこなすことができる。また、片手で11キロの荷物まで持ち上げられることができるそうだ。
そして、目の前の障害物をよけるために空手チョップまで搭載。動画では、フォームを整えて神経を集中し・・・アチョ~!と板を真っ二つにする様子が映っている。ワイルドッ!
イタリア技術研究所のサイトによると、将来的には操縦者と動きをシンクロさせて、直感的に操作できるようにする予定なのだとか。
私たち人間の安全を共に守ってくれるロボットの誕生に、ワクワクが止まらない人が多いのではないだろうか。