海外を中心に店舗を構えるダンキンドーナツ。そのダンキンドーナツのニューヨークの店舗で撮影された、ある動画が話題になっている。
店内の男性に水をかける
その動画が撮影されたのは、先月末。フェイスブック上に公開されると、あっという間に数百万回も再生された。
実際の動画がこちら。
お店の中にいる客に水をぶっかけている…何があったというのか?
不買運動も
店内のテーブルで座りながら寝ていると思われる男性に水をかける様子が撮影されている先ほどの動画。「ここで寝るなと何度言えばわかるんだ」と店員は男性に問いただしている。
まあ確かに店内で長時間寝られるのは迷惑かもしれないが、さすがにこれはやりすぎなのでは…?
多くの人がそんな風に思ったようで、「不快だ」「酷すぎる」などのコメントが寄せられ、ダンキンドーナツの不買運動も行われた。
問題の店員は解雇
後に、水をかけられた男性はジェレミー・デュフレーヌさんだと判明した。彼は精神病を患っており、屋内で生活することを嫌っていた。簡単にいえば、ホームレス状態だったということだ。
動画が撮影された日、彼は母親に連絡するために、携帯電話を充電しようと入店した。寝ているように見えたが、実際はちょっと休んでいただけだそうだ。他の店員には、別のお客に迷惑をかけないでと注意を受けていたが、店内にいることは黙認され、食べ物や飲み物を貰えたこともあったという。
水をかけた店員をはじめ、騒動に関わった店員らは解雇された。ダンキンドーナツ側は「(水をかけるという行為は)我々のポリシーに反しているだけでなく、組織としての根本的な価値観にそむいている」とコメントを発表した。
日本では客側の信じられないような行為が話題になることも少なくないが、店側の対応に問題がある事件も起きる。客とお店の両方が気持ちよくサービスを利用・提供できるようになって欲しいものだ。