自転車で500km走り、やっと目的地と反対方向だと気づいた男がおバカさんすぎる。

おもしろ

高速道路を走る一台の自転車

高速道路

先日、中国の安徽省(あんきしょう)で、高速道路を走っている一台の自転車が目撃された。もちろん、自転車が高速道路を走るのは中国でも違法であるため、交通警察はすぐにその自転車をとめた。

乗っていた男は、山東省(さんとうしょう)の日照市(にっしょうし)で働く出稼ぎ労働者だ。彼は日照市から安徽省まで、自転車をずっと漕いでいたという。

どれくらいの距離なのだろうか。まあ、自転車で来れるくらいなら、そこそこ近いのかな。

地図を見てみよう。


ん?車で6時間20分?ちょっと遠くない?と思われたかた。

その通り。

日照市と安徽省は約570km離れている。ちょっとどころか、めちゃくちゃ遠い。

中国は広かった・・・。

なぜ、自転車でこんなところまで?と驚かれた方もいるだろう。

しかし、皆さん、驚くのはまだ早い。まだまだ衝撃の事実が隠されている。

旧正月にむけ故郷へ

旧正月

交通警察が、その男に話を聞くと、旧正月(春節)を祝うために、実家のある黒龍江省(こくりゅうこうしょう)のチチハル市に帰ろうとしていたという。自転車で帰った理由は、電車賃を払えなかったからだった。

働きはじめて、まだ間もなかったこともあるが、稼いだお金をほぼネットカフェに費やしてしまったらしい。

まあ、自転車で帰ろうとするくらいなら、そこまで遠くないんだろうな。さっきの500kmを聞いているから、もう驚かないぞ。

一応、確認してみよう。


え・・・車で22時間・・・見間違えかな?と思われたかた。

あなたの目、ちゃんと見えてます。

距離はなんと約1900kmだ。日本の本州より長い。もう一度確認しておくが、自転車で行こうとしていたのだ。

やっぱり中国は広かった・・・。

衝撃の事実を知る

そして、男はあるショッキングな事実を交通警察に告げられる。

勘の良い方は、もう気づいておられるだろう。


警察「あなた、逆方向に来てますよ。」

この事実を聞いたときの、男の青ざめた顔は想像に難しくない。男の話によると、出発時に誰かに間違った方向を教えられていたようだ。

日本で言えば、広島から札幌に向かっていたつもりが、気づいたら鹿児島にいた。みたいな感じだ。

かわいそう過ぎる。 

でもなぜ、500km走って、途中で気づかなかったのか。中国の高速道路には、目的地標識はないのか?もしそうなら仕方ない。

一応、調べてみよう!

標識は・・・

あった。

しかも、上の画像、まさに男が通ったであろう安徽省へ向かう高速道路なのだ。

男はただのおバカさんだったのだろうか。

自転車男のその後・・・

この自転車男、このあと、どのように実家に帰ったのだろうか。安徽省からチチハル市まで合計2500km、車で28時間半かかる道のりを自転車で帰ったのだろうか。

実は交通警察がチチハル市までの電車のチケットを買ってあげたようだ。交通警察も、その自転車男を放っておくのは可哀そうだと思ったのだろうか。

とりあえず、よかった。自転車男にとっては、棚からぼたもち、努力が報われたといった気持ちだろうか。いや、これは努力といえるのか?

いずれにせよ、その自転車男また間違って、チチハルと反対へ向かう電車に、乗ってしまわないか不安である。

参照元:人民日報Google MapTwitter

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マル太

身長185cmのうどの大木。最近、筋トレはまってます。プロテインはバニラ味よりチョコ味派。好きな食べ物はささみフライ。はまった言葉は、「どうにかなるさ」。基本休日はボーっとしている大学生です。

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