チーター「?」
動物園で飼育されている猛獣が飼育員に襲い掛かるという事件は後を絶たないが、今回のような事例は聞いたことがあるだろうか。
11月6日、アメリカ・ミズーリ州にある動物園にて、チーターのケージ周辺をうろついていた不審な男が逮捕されたことを、地元メディア”Springfield news-leader”が報じた。
ニュースによるとその男は、チーターに対し「飼育員を食え!」と口にしていたという。
逮捕されたのは、ジョセフ・ビンフォード(37)。
裁判所の発表によると、閉園後の動物園の中に侵入したあと、ひとりでに片腕を振るわせたり、そこにいない何者かに話しかけている様子が目撃されていたという。
その時、不審に思った飼育員が声をかけると、いきなり彼は「飼育員を食え!」とチーターに命令し始めたのだ。
幸いにもチーターは男の命令を完全に無視しており、その飼育員は無事だった。
▲殺人をそそのかされたチーターの仲間
騒ぎを聞きつけた2人の警察官が駆けつけると、「神」やら「堕天使ルシファー」やら奇妙な独り言を叫び始めたうえに、フォークのようなものも投げつけてきたといい、錯乱している様子だったという。
その後ビンフォードは軽度の暴行と不法侵入の罪で逮捕され、約140万円(12500ドル)の保釈金の支払いが命じられたという。そして、永久に動物園に入場することを禁じられたとのこと。
彼が近づいたチーターのケージには、去年生まれたばかりの3匹の子チーターが飼育されていた。夜にいきなり変な人間が現れて、チーターも「何言ってんだコイツ・・・?」と思ったに違いない。
参照元:Springfield news-leader、Facebook [1]、[2]