人種差別・殺人未遂でツーアウト
2016年、ハワイに住むマーク・チャー被告(61)は、市内を走る道路にて別の車とトラブルになり、乗っていた若い男性をナイフで刺したとして逮捕された。
今年3月に行われた裁判では、チャー被告は「正当防衛だった」と主張していたが、殺人と第二級の暴行の罪で有罪となった。
しかしこの判決が下った第二審で、不服としたチャー被告は、驚くべき姿で出廷してきたのである。
チャー被告の主張によると、事件当時、妻と車に乗って走行していたところ、いきなり若い男性3人組に絡まれたという。
対抗して唐辛子スプレーを吹き付け逃げようとするも、繰り返し殴られたことから、チャー被告はナイフをとって男達に襲い掛かった・・・と述べていた。
その後、男性一人が五回も刺されたことから重傷を負い入院。他の2名の男性も怪我を負ったという。仮に暴行を受けたことが事実だとしても、五回も刺すのは正当防衛とは言い難い。
7月1日にチャー被告はホノルルの法廷に現れたが、一般的なオレンジの囚人服でありながら、彼の頭は真っ黒に塗られていたのである。
彼は弁護士と裁判官双方に向かって3分間のスピーチの時間が与えられ、このように主張したという。
「今、ここの裁判所は、正当防衛をした私に終身刑を言い渡そうとしている。まるで黒人のような扱いです。
だから今日、私は黒人になった。」
裁判所の情報によると、チャー被告は裁判前に、黒のマジックで顔じゅうを塗りたくり始めたとのこと。拘置所の職員が、法廷に入る前に顔を洗うように支持したというが、被告は拒否していた。
これを受けネットでは怒りのコメントが多く寄せられており、「こんなにナチュラルに差別するなんて信じられない」「完全にピン芸人状態じゃねーか」といった声があがっていた。