ワサビを食べすぎた女性が「たこつぼ心筋症」に!?
突然だが皆さんは、この画像を見て、アボカドのペーストである”アボカドディップ“とワサビ、どちらだと思うだろうか。
冷静に見たら「そりゃわさびやろ!」と突っ込みたくなる人が多いだろうが、バイキングで皿に山盛りにされていたら、なかにはアボカドディップに見間違える人もいるかもしれない。
このようにに、アボカドディップだと思い込んで、山盛りワサビを食べてしまった女性が、なんと急性の心筋症にかかってしまったという!
9月24日に米Fox Newsが報じたニュースによると、この症状が起こったのはイスラエルに住む60代後半の女性だ。
彼女は今年9月に結婚式に招待され、そこでビュッフェ形式の食事をしたという。そんな中、女性はワサビをアボガドディップと勘違いし、お皿山盛りにもってきてしまった。
いうまでもなく、たっぷり口に入れた途端、すぐにワサビだと気付いたそう。彼女の口や鼻には激痛が走ったに違いない。
その時、突然つよい圧迫感が胸に襲ってきた。やがてその痛みは、だんだん腕の方に移っていき、さらに動悸や息切れなどの症状も起きたという。
この症状は数時間にわたって続いたというが、女性は我慢を続け、結婚式は最後まで出席。帰る頃には痛みは治まっていたそう。
しかし翌朝、女性は気持ち悪さを感じて目を覚まし、急遽病院に受診。すると、”たこつぼ心筋症“と診断されたのである。
この病気は、心臓が突然たこつぼのような形になり、呼吸困難や胸痛などを引き起こす急性の心筋症だ。
戦争や災害、そして失恋や死別などといった強いストレスにより引き起こされることから、「ブロークン・ハート症候群」とも呼ばれている。主に閉経後の女性に多くみられ、突然死することもあるという。
今回のようにワサビで発症したのは前代未聞で、科学誌「IFL Science」のレポートでは、「特定の食べ物をたべたことで発症したケースは初めて」であるとのことだ。