ノンアルコールで酔える飲み物「カヴァ」
カヴァという飲み物を聞いたことがあるだろうか。南太平洋で古くからお酒の代用品として愛用されてきた飲み物で、飲むと強い酩酊感に襲われる。今、これがアメリカで流行の兆しを見せている。
カヴァ専門のバーがアメリカでじわじわと増えてきている。カヴァストラ(Kavasutra)もその一つである。現在、フロリダを中心に計6店舗をアメリカに展開している。カヴァ自体の味は決してよいものではなく、人によっては「泥のような味がする」と感じる人もいるようだ。しかし、「アルコールが入っていないのに酔うってかなりやばいものなのでは?」と思う人も少なくないだろう。では、カヴァストラのホームページの説明を見てみよう。
カヴァは健全で安全な、アルコールの代用品である。人の性格を変えてしまうということや気分が高まるということなく、同等のリラックス効果と鎮静作用をもたらす。
この説明によると、どうやらお酒のようにハイになるのではなく、リラックス状態になるもので、健全であるようだ。…どこか胡散臭い気がしなくもない。
少し調べてみると、日本人が海外でカヴァを体験したというブログのほかに、「カヴァは危険である」と書かれたサイトもあった。
どっちが本当?
厚生労働省のサイトによると、日本ではカヴァの成分が入ったサプリメントや食品は売買禁止であるとのこと。扱う場合は医療目的のみで、許可を取る必要がある。これはカヴァの副作用として肝機能の障害が認められたという事例が報告されているからである。…やっぱり危ない!?
とはいうものの
世界中で販売されているお酒も肝臓に負担をかけるることにはかわりがない。アメリカでカヴァのバーがある程度人気であるということから、好きな人は多いのだろう。
日本では飲むことが出来ないため、興味がある人は海外へ足を運んでみるとよい。2017年2月現在では、製造や販売、輸入等の製造者側に対しては強く禁止されているが、消費者側に対してはほとんど罰則のようなものはないため、おそらく海外で飲んだとしても逮捕されるようなことはないだろう(もちろん、その国でカヴァが合法であればの話であるが)。しかし、カヴァを飲んでみたいという方はあくまで、個人責任で挑戦してもらいたい。