ズブズブとお腹の中に指が!
アメリカのとある外科医が女性のおなかの中に指をめり込ませてゆく動画を公開し、ユーザーたちの度肝を抜いている。
外科医は“お腹の中の大動脈がドクドクと動くのが感じられる”と言いながら、ズブズブと女性のおなかへ自身の指を突き刺してゆく・・・。
@docmoliver This is what Diastasis Rectus looks like #tummytuck #diastasisrecti #plasticsurgery #docmoliver ♬ original sound – Clayton Moliver, MD
この映像は、アメリカ・テキサス州ヒューストンのクレイトン・L・モリバー医師(63歳)(@docmoliver)が7月にTikitokに公開したもの。
この34歳の女性は5歳、3歳、1歳の3人の母親だ。おなかはきれいだけど、立っているときは皮膚がゆるんでいる状態にある。彼女のおなかのしわを除去して、皮膚を引き締める腹部の美容整形を行う予定だ。
と言いながら、おなかのしわの部分に自身の指を差し込んでゆく。
彼女はコレを見せたいって言ったので撮影してみた。彼女の腹筋の間に指を入れると、大動脈が下にあるが分かる。ドクン、ドクン、ドクン…
妊婦の3人に1人は経験する“腹直筋離開”
クレイトン医師は勿論、怪しげな術を使っている訳ではない。
この症状は妊娠前後などに腹筋が左右に離れる現象、『腹直筋離開』と呼ばれるものだ。筋肉の邪魔がなくなることによって、容易にお腹の中に指が入ってしまうのである。
腹直筋離開は妊娠時、子宮が大きくなるにつれて腹筋が移動し開いてしまうことによって生じる。この症状は妊娠21週までの間に、約3分の1程度の女性にみられるものでそう珍しいものではないという。しかし、大半の場合は産後12週までに腹筋は自然に元に戻るのだそう。妊娠中や妊娠後の女性に圧倒的に多いが、男性でも女性でも体重が大幅に増えた後などにも発症することがあるそうだ。
しかし、筋肉は自然に元に戻らない場合もままあり、その場合は体幹運動などの理学療法治療が施される。これが効果がない場合、お腹の正中線を修復する手術が行われることもある。このような事態を防ぐためにクレイトン医師は妊娠前後には一貫した運動や体重に気をつけること、体幹を強化する運動を勧めている。
さらに、スポーツメーカーNIKEのマタニティコレクションシリーズの関連コンテンツにも腹直筋離開に関する記載があるので、ご興味がある方はご参照頂きたい。
なお、もちろんクレイトン医師は資格有する専門家である。みだりに彼の行為をマネしないようご注意いただきたい。
また、妊娠中や出産後の健康と安全の維持については、必ずかかりつけ医にご相談を。