先週、ブラジルのとある海岸で“宇宙人の手”のような物体が発見され話題を呼んでいる。
これを発見したカップルは下記のコメントと共にSNSに投稿した。
これ何の動物の手か分からない!“宇宙人の手”だったら怖いわ。みんなどう思う?
これが発見されたのは、ブラジル南東部サンパウロ州イルハ・コンプリダの海岸。発見したのはレティシア・ゴメス・サンティアゴさんとボーイフレンドのデバニール・ソウザさん。二人はロマンティックなビーチで散歩をしていたところ、この物体に遭遇し衝撃を受けたという。
「骨のサイズと大きさ重さから、人間のものではないと思った」とサンティアゴさんは語っている。
「ETの手のように見えるよ。指もそっくりだ」「それは人魚の手だ!」「恐竜の骨かな!」等々、投稿へは沢山の推測コメントがあったようだ。しかし、二人は「こんな変なものは、学者に聞いたほうがいいよ!」というアドバイスに従い、地元紙経由で海洋生物学者にこの写真を見てもらう算段をつけた。
地元紙の取材に答えた海洋生物学者エリック・コミン氏は、正確に判断するにはさらなる検査が必要である、と前置きした上で、
この不気味な手はおそらく鯨類(イルカ、イルカ、クジラなどを含む海の哺乳類のグループ)のヒレではないかと思う。人間よりかなり大きいのはそのためだ。
おそらくイルカのヒレだろう
と答えている。さらにこの海洋学者は、写真から判断するとこの哺乳類は約18ヶ月前に海の中で死んでいた可能性が高い、とも述べている。
当サイトedamame.で過去に取り上げた海岸への漂流物というと、海岸に打ち上げられた死骸がネッシーに酷似!、突然、全身けむくじゃらの海の主のような生物が打ち上げられる!、ニュージーランドで打ち上げられた謎の生物の正体!等々不気味なもののオンパレードだ。
今回の『手』も専門家が見ればなんてことの無いものなのだろうが、海岸でデート中にこんなものに遭遇した日にはあまりいい気分はしない。モヤモヤして夢にでも見そうな不気味さである。専門家の見解をすぐに聴きに行ってある程度の推測を付けたこのカップルの判断は見事だったと言えるだろう。
参照元:NewYorkPost、Youtube